あなたの隣の青い春

ー Not Secured,Loose Ends -

第81回オークス。展望&予想をしてみよう

せっかく時間があるので今週は前もって予想を残しておこうと思います。

その時の思考を形で残しておくの、これ大事。

(そろそろ1歳馬の募集も始まるのでね。慣らしておかねば)

 

今年のオークスのテーマは、無敗の人気馬2頭超高速馬場内枠ってところかな。

それでは基本知識から簡単に復習。

まずシンプルに桜花賞フローラS上位組が強い。

ダービー同様、乗り替わりは割引。

東京実績はあるに越したことはない。

内枠有利。ただし強い馬ならむしろ外目の枠からの方がスムーズな競馬ができて良い。

 

まあ何より近年はだいたい高速馬場で行われるので、好走馬の顔ぶれを見ても実力通りというか

トップスピードの高さ脚の速さとその持久力が問われ、中距離で強い馬がしっかり馬券内に絡んでくるイメージ。

今年は特にこんな馬場状態である。

 

という所を踏まえて 僕の印をば。

◎デゼル

〇デアリングタクト

▲クラヴァシュドール

△ホウオウピースフル

×スマイルカナ

×ミヤマザクラ

×ウインマリリン

×ウーマンズハート

 

はい。なんにも面白くないチョイスです。致し方なし。

では1頭ずつ展望を。

 

デゼル

2戦2勝でもしここを勝てば過去最少キャリア&最遅デビューでの勝利になるのかな。古い記録は調べてないw

カワカミプリンセスですら2月デビューで3戦してたからねえ。

特に追うこともなく能力の違いだけでユル~く勝ち切ったデビュー戦を見たときは、まだまだ頼りない体つきだし後ろも弱いけど素材は素晴らしい。秋以降が楽しみだなってくらいの印象だったね。

それが2戦目のスイートピーステークスでこの世代の物差し馬スマートリアン相手にあの勝ちっぷりですよ。ちょっとびっくりする内容だった。

個人的に一番驚いたのがスピード能力の高さ。もっとステイヤー資質に寄ったタイプだと考えていたのでね。この辺はちょっと血の力を舐めていた。

まだまだ線が細く見え、後ろの緩さもあってMill Reef的な燃費の良いフォームで差してくる感じは

若いころのリスグラシューのイメージですね。

如何にも広い高速コース向き。ダミアンレーン続投。1枠ゲット。キャリアの浅さはもちろん不安要素だけれども、初戦で馬込みを抜けてくる競馬も経験済みだし、マイナス要因を探す方が難しいのではなかろうか。

この条件なら友道先生もいうように好位まで取りに行くイメージで乗ってくるだろうし

ぜひとも常識を覆していただきたい。

デアリングタクトをガチンコで捻じ伏せられる可能性のある唯一の馬だろうからね。

 

デアリングタクト

エルフィンステークスを見た時点で「桜花賞はこれで仕方ない」という気持ちになったくらいの桜花賞馬らしい桜花賞馬。

今年はレシステンシアという昨年末にヤベえパフォーマンスを見せた馬がいたものの、やっぱりディープインパクト産駒登場以降の桜花賞といえば

後方外からドッカーンの末脚でピカピカの才女が華麗に勝っていくイメージなのでね。

 

個人的にエピファネイア産駒は字面の印象ほどクラシックディスタンスどんとこいというタイプではないと思っていて、

それは気性的なややこしさが一番の理由だけども、特に牝馬にはある程度距離の壁があるのではないかと。

あとやっぱりベースがロベルトなのでね、府中での超スピード決戦となるとサンデー系に掬われるシーンがあっても驚けない。

桜花賞も確かに驚くほど強かったんだけれど、ロベルト系らしさとデアリングダンジグの影響を感じさせる俊敏パワーピッチなフットワークのなせる業でもあったと思うんだ。

エピファネイア産駒らしい気性的なややこしさはやはりこの馬にもありそうで、デビューから3戦は一番外からズドーンのみ。今回の内が伸びる超高速馬場での4番枠というのは

何かが起こって不思議ない条件でしょう。嫌ってみるならここだよね。

 

ただし、今年はみんな対レシステンシアに特化したような、前半から勇んでポジションを取りに行く型の有力馬が多くスピード能力の高い馬も多いから

普通にゲートを出たら自然と中段より後ろで縦長のばらけた馬群を追走する形になり、いつでもすんなり外に出せるという競馬になりそうな気もする。

まあ果たして一番外から追い込んで物理的に届く馬場なのか? という問題はあれど

その形になれば地力の差で大きく崩れるようなことはないだろう。

そこからまとめて全部飲み込んでしまったりしたら、すんごいタイムでの決着も見られるかもね。

 

クラヴァシュドール

血統的なことでいえば、ハーツクライ産駒でも母方からのパワーマイラーな資質が多分に表現されていて、距離延長どんとこいというタイプでは決してないと思う。

それでも桜花賞のあの馬場であれだけの不利がありながら最内をあそこまで盛り返してきた芯の強さを信頼したい。

なんというか、少なくとも同世代の牝馬とやって崩れる姿が想像できないね。

タフで厳しい内容のレースばかりを走ってきて結果を出し続ける馬なので嫌う理由がない。

本来は気性的な操縦性の高さとか、ピュアマイラーとは思えぬスピードの乗り具合とか、資質的なモノは中距離馬のそれなので、この超高速決戦が予想される馬場での2番枠は僥倖という他ないでしょう。

ワンチャンあると思うけどな。ハーツクライ産駒の牝馬大将。がんばってほしい。

 

ホウオウピースフル

ブラストワンピース妹。母はなかなか遺伝力の強い馬ですが、この馬は牝馬で程よいサイズになり、なにより兄よりも脚が速い。

 

パワーはもちろんしっかり受け継いでいるし、スピードがあるので

中距離適性で勝るこの舞台でなら桜花賞上位組にも十分太刀打ちできるはずだ。

高速決着の持続戦になっても変に緩急がきついスロー競馬よりは向くはずだし

5番枠を生かし好位のインから虎視眈々、そんな競馬を期待したい。

ダミアンからの乗り替わりになるのが唯一残念なところかな。

 

×スマイルカナ

血統って本当に面白いよ。ちゃんとエイシンヒカリみたいな馬なんだもん。どちらかというとエイシンティンクルの方が似てるかな。

あの兄妹と比べてこちらは母父にDistorted Humorが入る分、より一本調子なスピード馬の色が濃い。

今回は展開利を見込めるのが後ろの組よりも前だと考えられるので、単騎逃げ濃厚のこの馬は抑えておかなきゃいけない。

場合によってはかなり後ろを離した逃げになるかもしれないな。

(実は地味にこの馬の番手に収まりそうな3番枠引いたアブレイズが怖いんだよなあ)

 

×ヤマザクラ

一言で言って総合力の高い馬。

スピードもあるし、持続力もあるし、メンタル強いし。

ただ、これという武器があるわけではないので、連以上となると例えば早め早めの競馬で後ろを封じ込めるクイーンCでの形しかないんじゃなかろうか。

まあ3着くらいにいるのを一番イメージしやすい馬ですね。

 

×ウインマリリン

これも秘かに一発あるんじゃないかと考えていた馬。キレる馬ではないので16番枠がとにかく痛い…。

立ち回りが上手く持続力に秀でてしぶとい馬だから、先行してなんぼでしょうね。

2~3列目に潜り込めれば頑張るだろう。

 

×ウーマンズハート

デビュー戦の内容がどうしても忘れられない。

これもハーツ産駒だけど決して血統的には距離が合うとはいえない馬。なんだけど

レシステンシアのペースをなぜか深追いしまくって潰れたJF、構えてみたものの思いのほか弾けず雪崩れ込んだだけのチューリップ賞、あの馬場でなぜかまた早め早めの競馬をして潰れた桜花賞を経て

今回超高速馬場の左回りだ。距離どうこうを抜きにして何かを見せるにはここしかない。

のんびり溜めてどれだけ反応できるか……と思ってたらまたできれば前目からでとか言ってるマジかよ。。。

後ろからの鬼脚一撃を期待するならマジックキャッスルの方じゃね? ってそんなのわかってるよ。

でも僕、ハーツクライオタクなんだもの。

 

以上いろいろと書いてみたけれど、消した馬の中では

マルターズディオサとサンクテュエールは桜花賞組でも特にマイラー気質が強く、そこそこの位置で競馬したいタイプが8枠引いてしまったので、道中から外通すと負担がでかいだろうと。

アブレイズやウインマイティーは展開的にハマる可能性ありそうだけど、能力的にあっても3着までだろう。

リリーピュアハートは僕に夢を見せてくれたヴァンキッシュランの全妹でなかなか骨のある中距離馬なんだけど、どういう展開でも自分のイメージの中では現状ワンパンチ足りなかった。

 

 

さあ、いよいよ明日

どうなるかなあ。