シルクホースクラブ2020年度1歳馬募集検討本チャン全頭評価記録⑥ 募集番号51~60
前文
今年は特に平均値が高い当たり年になる感触なので、楽しんでやっていきたい所存。
各馬の評価はあくまでも個人的な意見だし、都合のいい解釈も多いと思うので
見られる方々は「そんな風に考えるんだ、ふーん」なくらいのスタンスで流し見たってくださいな。
基本的に自分のための備忘録でしかないのでね。
僕の今の馬選びは配合6馬3厩舎1くらいの割合。
何よりもベースの配合評価から立ち姿や歩様動画を見て、個体としてその馬がどんな馬なのか? 擦り合わせていく。
UR SSR SR R NR C の6段階で評価付けとく。
UR(G1レベルまでいけんじゃね?)
SSR(これはOP馬。さらなる上振れまであるやも)
SR(OPレベルでやれそう)
R(上級条件まで見込みアリ)
NR(とにかくまず1つ勝てるといいね。1~2勝級)
C(まともにレース使っていけるといいね)
それぞれこのくらいのニュアンス。基本的に甘め。
※募集馬の『脚』について。
もう数年前からノーザン育成馬に関しては脚の細かい部分は気にするだけ無駄でだいたいどうにかしてくれるのであまり考えすぎないようにしている。
さすがにこれは……というレベルのモノ以外は個体の癖の1つとして受け入れていく姿勢で。
※赤字は事前の配合評価記事内からの抜粋。
51. プリティカリーナの19 ドゥラメンテ メス 151.0 171.5 19.8 421
「SR」
多くの言葉はいらないな。素晴らしいデキ。ぜひ買わせてくださいオナシャス。
配合も馬のデキも言うことない。もうワンサイズあればもっと自信持てたなー。
大きな期待を受け続けていたプリティカリーナもここまで大物を出せずいい歳になってしまった。(失礼)
This isアメリカ~ンな力強いスピードを確実に伝えるものの、如何せん一本調子でメリハリがなく
どのサンデー系とでも絶妙に残念な産駒を量産している。
んで今回はドゥラメンテ。
何気にミスプロの継続クロスになる形は初めて。というかサンデー直系以外との配合自体初めて。
ワンチャンある? のかなあw
とりあえず体質的な危うさを匂わせる馬でなければ最低限の結果は出すだろうし、さすがにもう落ち着いたお値段で登場するだろう。
そういう意味では検討の余地ありそう。わりと楽しみにしてる。
52. レーヌドブリエの19 モーリス 牡 149.0 165.0 20.0 429
「SR」
いいね。重心低めで血統通り強靭さのあるモーリス。体質と脚捌きからしてちゃんとスピードも出るはず。モーリスっぽくないところがいい()
あまり大きくなりそうにはないし、おそらく母に似た適性とキャラクターだろう。
みんな大好き左後一白。夢とロマンが詰まった配合馬。このデキなら楽しませてくれる。
やってきましたロマンの塊、泣けるメジロ配合! メジロモントレーとメジロドーベル経由でのメジロボサツの5×5!
さらにサンデーサイレンスとノーザンテーストのクロスで相似配合的にまとめてきた。
メジロ牝系にゼンノロブロイで芝の中距離をナタ斬れていた母レーヌドブリエでどの程度スピード出るのか未知数ではあるが、牡馬でもあるしこれは夢見てみたくなるよね。
まあほっといても一部の配合オタクに人気沸騰するだろうから、これに関してはとにかく測尺&動画まで見てからですな。
安心と信頼のノーザンファーム洞爺湖印なのでそれだけでも検討の価値ありかと。
53. レッドジゼルの19 モーリス 牡 154.0 174.0 20.6 439
「NR」
この肩に伸びない前、まあ短めの馬かな。決して出来は悪くないと思う。
硬めで中山マイルを捲くれるタイプのモーリスだろうが、関西馬だからなー。
京都や阪神の1400あたりをベースに走っていく事になるのではなかろうか。
スピード足りなきゃ関西の1800付近を走る事になって適性的にしんどそう。安田厩舎だから北海道でハマるかもしれんが、ちとギャンブル要素強いね。
3500万は割高感アリ。
東サラ血統スタイルリスティック産駒の3勝馬レッドジゼルがシルクに回ってくるとは新鮮な驚き。
スタイルリスティックはそのままStorm Cat×Robertoって感じのパワーとスピードを伝え、そこにサンデー系の筋肉を合わせることで日本の芝向きにアジャストさせてきてる。みたいなところだね。
母父アグネスタキオンの賞金上位馬たちからも想像できるように、レッドジゼルもスタイルリスティック的な特徴をそのまま産駒に伝える感じになるんじゃないかな。
初子のレッドアダンを見ても、ルーラーシップ産駒だけど気が勝ってるからマイル付近で高速大箱なんかよりは中山に向く。そんな馬だしね。
モーリスとの配合ではサンデーとSilver HawkとNorthern Dancerのクロスになってより一層スタイルリスティック的な面が強調されそうなんだけど、モーリスを早期から力強く走らせるには案外アリなアプローチだと思う。
速く走れそうか? は馬を見てからの判断だね。
何気にこれでアグネスタキオンの所だけ完全な1/4非Northern Dancerになるのも良い。
(Icecapadeがなけりゃな~。もっと個人的なポイント高かった)
面白そうな馬だと思ってるから楽しみにしてる。
54. オーシャンビーナスの19 モーリス メス 153.5 176.0 19.5 436
「NR」
父母相似配合的でモーリスっぽい馬だけど、頑健さと肉付きが良くなったオーシャンビーナスって見方もできる。大きなアクションで走りそうなタイプやね。
ここまで上がみんなサッパリな分なんとも言えんがデキ自体は悪くない。
勝ち上がりくらいはいけそうに思えるし、1つ勝てさえすればコツコツ賞金咥えてきそう。
オーシャンビーナスはトニービン×クラフティワイフのニックス配合で、この系統の確かなスピードを受け継ぎ芝のマイル~2000でしっかり一足使ってくる見どころのある馬だった。
が、産駒はここまでカナロア・クロフネ・フラッシュで結果が出ていない。
なんでだろうなあ?
サンデーサイレンスの4×3はともかくカーネギーとバレークイーン経由でのSadler's Wellsクロスはさすがに鈍重さを増す予感しかない。牝馬でこの手は違う気もするし、静観かなあ。
55. エクレールアンジュの19 モーリス メス 157.0 172.5 19.5 424
「NR」
見た目のバランス悪いなあ。でもこの胴伸びに前が硬めのピッチ寄り膝軸回転系歩様ってのは理にかなってはいるか。
案外スピードは出そうだけど味のないワンペースなタイプだろうな~。
いろいろある血統でもあって、まずは順調にいくといいねと。
エクレールアンジュはクラフティワイフの牝系で祖母がアドマイヤキラメキなので、トーセンスターダムの妹にあたりますな。
初子の3歳ロードカナロアはどうも喉が悪いようで未デビュー。2歳のヘニーヒューズもこの時期から入厩して順調に調教を積んでいたものの、デビュー間近で体調を崩していったん放牧となった様子。
エクレールアンジュ自身も色々と悪いところがあってなかなか進まず、結局は喉が悪く見出走引退。
どうしてもそういう部分が付いて回る血統みたいだなあ。
そういう意味では健康度に定評のあるモーリス産駒というのは良さそうか?
正直あまり興味が持てないかな……
56. パープルセイルの19 エピファネイア メス 146.5 170.0 19.2 385
「NR」
ちょっと小柄すぎるかなあ。それでも動かすと母系の影響を感じる丸っこさと柔軟性の高い体質で
筋肉の質も付き方も良く悪くない。やはり当初の予想通りサイズだけだよなー。Mill Reefクロスしてる牝馬だしある程度は仕方ないところなんだが。
こういうのこそ少しでも様子見を……(無理)
母はガゼルロワイヤルの牝系でそこにフジキセキという事でMillicent≒Mill Reefの3/4同血兄妹クロス持ち。
近親はみんな似たタイプで、これもフワッと優雅なフレンチナタ斬れを伝えやすい繁殖でしょうな。
牝馬に出たのでMill Reef強調型らしくまずはサイズ面ですかね。
上の初子カナロア牝馬がぼちぼちのサイズに育っているのであまり気にしなくてもいいかな?
芝でなんぼだろうから、特に体質からいろんなことを判断したい馬かな。
綺麗にまとまった配合だけど地味なので穴場的存在となるかもしれない。
57. グリューネワルトの19 ルーラーシップ 牡 156.0 179.0 21.7 465
「SSR」
良い馬。サイズも問題なく、だいたい事前のイメージ通りだね。考えてたよりもスピードが勝ってそうだ。4000万でも全然高く感じないくらいの馬なんだがなんでマナブ厩舎なんだろうかw
ディアンドルの全弟。
安心と信頼のルーラー×サンデー×ナスペリオン(Nureyev≒Fairy King)
ただこの配合形は牝馬の方がより走りやすいイメージもある。
Fairy Kingを弄った牝馬は俊敏さと前向きさが増してガーっと一息に脚を使うタイプになりやすく、それがルーラー産駒でも短めの距離に寄せたりスピードを引き出す要素へ繋がっている感じ。
なので牡馬に替わればルーラー×スペ×エリシオらしく普通に2000前後がベストな馬に出るような気がする。
シェーンクライトは血統通りシャープな脚捌きを確実に伝えてくるし、Nureyev≒Fairy KingとTom Fool≒Flaring Topの継続クロスでそこのところは抜かりない。
牡馬に変わってもちゃんと脚が速くなる裏付けのあるルーラーシップなので手堅いだろうが、如何せんお姉ちゃんのおかげでお高くなりそう。その辺との兼ね合いだけかな。
58. ディープストーリーの19 ルーラーシップ メス 153.0 169.0 19.8 406
「C」
尺そのものは悪くないんだけど、薄くて華奢で緩くて非力。腰の甘さもきつくて
こういうのは乗り込んで鍛えていってもあんまり変わってこないよね。
ルーラー×ディープが成功してるのはディープのバネに加えてサイズと適度な締まりを得やすいからってのは一つあるが、これは上手くいかなかった例だと思う。
走られたらDOGEZA案件DEATH
こないだ函館2600で爆勝したビーマイオーシャンの半妹。
ビーマイオーシャンの募集時はもの凄くディープインパクト感の強い馬で、他のエピファネイア産駒とは一線を画していたし、これがどうなるのか? という期待をもって経過を眺めていた。
で、いざレースへ行くとディープストーリーそのものだった。
というわけで普通に考えたらこれもディープストーリーっぽく、ルーラーシップっぽい、ステイヤーチックな馬になるんじゃないかなあと。
ただ、この母にキンカメ系の組み合わせだとNorthern Dancer5代アウトにクロス自体もミスプロの4×5ができるだけで、Tom Fool≒Flaring Top≒Atticaの万能スピードがポンと顔を出す可能性がワンチャンある…かも?
正直牝馬の中長距離馬って基本的に肩身が狭いし、このあたりの判断は馬を見てからやね。
59. ブラックエンブレムの19 キタサンブラック 牡 157.0 171.5 20.5 422
「SSR」
イメージ通りの素晴らしい馬だ。ここまで見るからにデキが良いブラックエンブレムはアストラ以来かな。
問題はノーザン様と藤原厩舎のやり方にキタサンブラック産駒が合うかどうかだけ。
この馬も春クラシックといわれるとピンとこないけど、資質の高さは疑う余地なし。
今年も来ましたお馴染みブラックエンブレム産駒。僕もアストラエンブレムを落ちたり、マルーンエンブレムに出資させてもらったりしてる。
母はもう説明不要のスーパーニアリークロスを武器にサンデー系との配合で活躍馬を量産している。
キタサンとだと、例えばディープインパクトとの配合よりは高得点になるかな。
Sir Ivorのクロスとナスペリオン継続で特に文句もない。牡馬に出てキタサンブラックらしい枝の長い大柄な体躯を得られていればなお良しだろう。
Aureoleに触る形になっているから気性面に一癖あるだろうが、これは馬のデキ次第で検討しがいあるだろうね。
ただウィクトーリアの募集時みたいな状態で出てこられると判断つかないからああいうの本当にやめて欲しいw
60. ポーレンの19 キタサンブラック 牡 154.0 174.0 20.0 460
「SR」
えらい人気しそうで笑ってる。
キタサンブラック初年度、安い牡馬、タカシ。そういう事なんだろうなあ。
僕も事前レビューで配合面から微力ながら煽り立てていたクチなんだがこうなると厳しめに見たくもなるw
測尺まで完璧。立ち姿もなかなか良い調和っぷり。さて動画、
脚のヤバさなんかはポーレンとしては許容範囲内。
配合からある程度予想してはいたがやっぱちょっと柔軟すぎるかなあ。
大物感という観点だと微妙なとこだね。抽優使ってまでいくかとなると、うーん。
サトノダイヤモンドの母父として注目されたOrpenは、自身がDanzig系短距離G1馬で母父Bonita Francitaは現代日本競馬で存在感を増し続けるCoup de Folieと3/4同血にあたる。
ポーレンもなかなかHaloらしさをストレートに伝える繁殖で、個人的にはどこかで長打を打ってしかるべき繁殖だと思っているし、それが本馬であってもなんら驚かない。
母の産駒は母系に入るNijinskyの影響かわりとゆとりのある体型と手先の強いフットワークが特徴だけど、どうしても馬体構造の問題や体質面での不安が付いて回る。
健康度やタフさという観点では近年でも突出していたフレッシュなキタサンブラックを迎えてそのあたりが解消されればいいね。
スピードの担保はあるし、Halo4×5とLe Fabuleux≒Wordenのクロスに
Bold Lad持ちでBurghclere≒Fair Alyciaのニアリーもあるので牡馬に出たのも良い。これは同時にナスペリ継続クロスにもなる。
お値段的にも手ごろだろうし特別人気もしないだろう。めちゃくちゃ楽しみにしてる