シルクホースクラブ2020年度1歳馬募集検討本チャン全頭評価記録⑤ 募集番号41~50
どんどんやっつけていこう。
前文
今年は特に平均値が高い当たり年になる感触なので、楽しんでやっていきたい所存。
各馬の評価はあくまでも個人的な意見だし、都合のいい解釈も多いと思うので
見られる方々は「そんな風に考えるんだ、ふーん」なくらいのスタンスで流し見たってくださいな。
基本的に自分のための備忘録でしかないのでね。
僕の今の馬選びは配合6馬3厩舎1くらいの割合。
何よりもベースの配合評価から立ち姿や歩様動画を見て、個体としてその馬がどんな馬なのか? 擦り合わせていく。
UR SSR SR R NR C の6段階で評価付けとく。
UR(G1レベルまでいけんじゃね?)
SSR(これはOP馬。さらなる上振れまであるやも)
SR(OPレベルでやれそう)
R(上級条件まで見込みアリ)
NR(とにかくまず1つ勝てるといいね。1~2勝級)
C(まともにレース使っていけるといいね)
それぞれこのくらいのニュアンス。基本的に甘め。
※募集馬の『脚』について。
もう数年前からノーザン育成馬に関しては脚の細かい部分は気にするだけ無駄でだいたいどうにかしてくれるのであまり考えすぎないようにしている。
さすがにこれは……というレベルのモノ以外は個体の癖の1つとして受け入れていく姿勢で。
※赤字は事前の配合評価記事内からの抜粋。
41 .ウェイヴェルアベニューの19 ディープインパクト メス 152.5 166.5 19.8 404
「SSR」
みんな大好き左後一白。
いやあさすがディープだなあ。ミスプロクロスの助力も多少あろうが、パワー体質に寄りすぎてごつごつさせることなく牝馬らしいしなやかさと共存させてきた。
とはいえあんまりバネ感は無いしパワー型には違いないか。
気になるところもないし、現状少々小さめだがこれは普通にOP馬だろうなあ。
このタイプが大きく上振れする可能性まで見るならもうワンサイズ欲しかった感はあるけど、まあ贅沢な話よね。
これまた人気しそうな馬がきたなあ。
母はBCフィリー&メア・スプリントの勝ち馬で
日本ではあまり馴染みのない母父HarlingtonはUnbridledに超名牝Serena's Songという超名血馬。
シンプルにパッと見の印象でいくと、ディープ牝馬でもだいぶパワー型に振れたタイプが出そう。
リアアメリアに近い馬が出そう感が異常w
こっちはもっと距離の融通きかなそうだけど、馬を見てから色々と判断したいかな。
42. ミュージカルロマンスの19 ハーツクライ 牡 157.0 174.5 20.8 454
「SR」
なんか右後ろ変な踏み方するな。おうちツアー動画であらためて確認したい。
まだまだ緩いけど、これくらいの方がハーツ牡馬っぽくていいよ。うん。
極端な人気にならない限り今のところ今年のハーツ枠はこれで。
母はBCフィリー&メア・スプリント勝ち馬。この母ちゃんももうシルク民にはお馴染みですな。
ディープ以外の産駒がくるのは初めてでハーツ牡馬替わり。アレを連想させますね。(どこまでもついてくるサリオスの影w)
ディープとの配合ではいまいちピントが合わなかった母もそれでもしっかり芝で走らせてきている。
これがハーツに替わるとなかなか妙味のある形になり、特にSlew Gin Fizzのとこなんかオッと声が漏れるだろう。
とはいえやっぱりワンパンチ足りない感は残る。
サイズがあってナスキロ感のある枝の長いタイプ、だけど手先に強さがある。そんな馬でも出てくれば考えるかもしれない。
43. ヒッピーの19 ハーツクライ メス 155.5 171.5 19.8 424
「NR」
牝馬に変わって兄をよりスマートにしなやかにした感じかな。友道厩舎ってのもなんか納得。
バッサリいくけど牝馬でこの手のハーツが大成するイメージはない。
活躍されたらDOGEZA案件。
こちらは未勝利に終わったルデュックの全妹。あれも肉付きの良い丸々とした造りで歩様も良かったし期待されてたよね。僕は完全スルーしてしまったけれども。
というわけで正直ハーツ産駒としては特に興味を惹かれない……ただ、
今回は牝馬に出たのでHighest Honor経由のSir Gaylordクロスとか薄いNever Bendクロスとか
牝馬だからこそ気に留めておきたい部分もあったりする。お値段とデキ次第でわりとアリかも?
44. パーシステントリーの19 ハーツクライ メス 158.0 172.0 20.1 432
「R」
なんか後肢の動きが面白いな。
まあハーツに替わってもパーシステントリーはパーシステントリーだね。良い馬だ。
脚の長さフレームの大きさからすると体重軽め。とにかくまだ緩い。
5月生まれで全体的に幼さを残しながらも歩かせれば手先は強いし、関節の柔軟さで自然と重心が沈んで前への推進力を見せるところとか確かな資質を感じる。
これから鍛えられてパンとすれば……と期待はさせるが如何せんハーツだからね。牝馬でもあるしパンとしないまま終わるリスクもあるw
ちょっと造り自体に癖があるからどういう育ち方するのか読めないけど
中距離をコツコツ走りながらどこまでいけるかやね。
これまたお馴染みパーシステントリー。ディープ牡馬、ダメジャー牡馬ときて今回はハーツ牝馬ですね。Heavenly Prize牝系。
パーシステントリーといえば脚長で大柄で関節可動域が広くアメリカンな筋肉を確実に伝える。ディープでもダメジャーでもだいたいそんな馬なんだからよほど影響力が強いんだろう。
というわけでハーツ牝馬に替わっても似たような馬が出てくるものと思われる。
母はNorthern Dancerとミスプロのクロスにナスペリオンも抑えており
ハーツクライとでは3/4Northern Dancer・1/4サンデーサイレンス
アイリッシュダンスを1/4欧とする3/4米1/4欧の形になる。
まず無難に走らせてくるだろう。
面白そう。アリ寄り。今のところ一番のハーツクライ枠候補かな。
45. チアズメッセージの19 ロードカナロア 牡 152.0 166.0 21.1 435
「SR」
こりゃ単純にデキが良いね。
4500万の強気な値付けもまあ納得。
動きや造りは勿論サイズ面も5月生まれとしては申し分なくて、ケチつけるところないや。
ただどのレベルまでいけるか考えると4500万ってのはなんとも絶妙なところやねw
芝1600~2000の最激戦区が主戦場だろうしなあ。
今年唯一のロードカナロア牡馬ですな。母19歳時の産駒とな。
ビオグラフィーの全弟。
なんでこの血統でビオグラフィーは短距離走っているのか? という感じだけど、あれは気性面なのかな。
こちらは牡馬になって普通に考えれば母の産駒らしく平成初期の香りが漂うしなやか中距離馬。チアズダンサーのHyperionパワー如何でもっと長い距離がベストになっても不思議ない。
正直何とも言えないなあ……。
(キングオブコージのように母にSpecial=ThatchのクロスとかSir Ivorクロスみたいなのがあればこういう方向性でも計算立つんだろうけども)
46. ショウナンパンドラの19 ロードカナロア メス 155.0 171.0 19.1 415
「NR」
胸前が気持ち悪い。なんか与田ちゃん見てるような違和感があるな()
まだ幼くて非力だし構造的にもここから大きく育つようには思えない。
単純にバランスが悪いな。乗り込んでいったらどんな感じになるんだろ。イメージできない。
それでもタカシなら…タカシならきっとなんとか……なるのかなあw
ちょっと手が出せない。
今年のリストで一番驚いた馬。まさかショウナンパンドラの2番子がくるとは。
初子もカナロア牝馬でそちらはショウナンさんだけれど、どうも結構小さくてちょっと硬いらしい。なるほど、、、
キューティゴールドの項でも書いたけどショウナンパンドラの美点はやっぱりこの牝系特有の脚捌きであって、その産駒にもダイナサッシュから脈々と受け継がれるあのしなやかな切れ味が伝わってこそだと思うわけで、
そういう意味ではほっといても勝手にSecretariat=Syrian Seaの柔らかさを伝え、ディープのSir Gaylordとも脈絡するカナロアとの配合自体はうってつけだろうか。
ただし、困ったことにカナロア×ディープの配合が抱えるジレンマこそがまさしくその部分で
『軟』へ振れ過ぎるのもあってか母父ディープだとフィジカル面が中々ついてこない。
ショウナンパンドラ自身も440キロ程度で、代々しなやかさに振れ過ぎているが故にフィジカル面が足りずにいた一族。パンドラの場合はフレンチデピュティさんの協力により結果的に上手く話がまとまったが
本馬に関しては半信半疑の思いが強い。
それでも例えばカナロア×フレンチデピュティやクロフネだとむしろパワー体質化しすぎたり短距離志向が強くなりすぎたりするから案外程よく収まったりするかも?
サイズ面がまず最初の関門。そのうえでキューティゴールドからたまに出る妙な硬さも無く、この牝系らしい脚捌きを持つこと。検討するにはこのあたりは大前提になるかな。なんせお高いでしょうし。
47. プチノワールの19 ロードカナロア メス 152.0 168.0 19.4 415
「NR」
期待してただけに辛め。ブランノワールの方がデキが良かったなー。
姉より締まりが強くて俊敏さがある感じかな。短距離に寄りそう。何気に脚が怖い。
ちょっと手は出しづらいなあ。
ブランノワールの全妹。
まあこれだけで十分買い材料なわけだけど、プチノワール人気もそろそろ落ち着いてきたような気がしないでもなくない? 3年実績100万くらいあればこのあたりのは拾えないだろうか? (……買いたい感が滲み出てるな)
けどブランノワールよりも高くなるよね。そう考えるとコスパ的に微妙なところか……
揃いに揃った今年のカナロア産駒の中でも最も安心感がある。
ヌレサドクロスに母は非Northern Dancerクロス。プチノワールはとにかく確実にHaloらしさ鋭敏な脚捌きを伝え、かつ適度な締まりもあって柔らかくなりすぎないのがいい。ボトムラインにデーンと居座るMuch Too Riskyの存在感よ。
気性面や体質面に大したリスクも持たないし、配合から見たときこれがずっこける結果はちょっと想像できない。
48. アーデルハイトの19 ハービンジャー メス 152.0 169.0 20.0 412
「SR」
成長力に期待して。こちらは全姉(マイエンフェルト)よりも血統配合の特長を引き出してて良さそうだ。
遅生まれでまだちょっと子供っぽい身体で薄いが、骨格は逞しく安田隆厩舎だし鍛えられて見栄えのする馬体になるだろう。
中距離でちゃんとキレそうな馬だし楽しめるんじゃないかなー。
これまたもうシルクではお馴染みのお母ちゃん。
安心と信頼のブランドもお値段引き上げた途端にズッコケましたねえ。
アグネスフローラでナスペリオンクロスとCaerleon経由のNijinsky持ち、
アーデルハイト自身もタキオンもビワハイジもCaerleonもアグサンも代々Northern Dancer5代アウトで
本馬はアグネスタキオンを1/4異系に使った3/4Northern Dancerとかいう
如何にも走りそうじゃん。という形になる。
ただし既に全姉マイエンフェルトが期待値の高さからするとそれを裏切り気味であり、そこをどう見るか?
上はみんな緩急に弱いワンペース気味な馬が多く、特に後肢の造りや歩様をしっかり確認して判断したいところ。
姉よりももう少しキレを引き出せるようなら長打を打って不思議ない配合馬だとは思うんだけど……
これはデキ次第で真面目に検討したい馬ではある。
49. レッドオリヴィアの19 オルフェーヴル 牡 149.0 164.0 20.0 365
「NR」
ちっちぇえなあ……。
しょうがないけど硬くてこじんまりだなあ。
あんまり大きくなれそうもないし、3000万すか、ちょっと無理ポ。
のちのラッキーライラックの抽選に負けて以来、必ずどこかで大当たり引いてやろうと心に秘めているオルフェーヴル産駒。
Nureyevでエレクトロアート弄り。本馬はサンデーサイレンス3×3。
トニービンとミスプロとキーフライヤー(ダンシングキイ全妹)でゆとりのある骨格を得られればパワー体質寄りでも長めの距離でいいとこあるのではなかろうか。
スピードが引き出せないとダートの1800とか2100あたりが主戦場になってしまうかもしれない。そのへんは馬を見て判断したい。
4/4Northern Dancerだし母系はレースの米的パワーが強く力馬に寄りやすいのでそのあたりが上手く緩和されてるといいなあという希望的観測アリ。
50. アドマイヤテレサの19 ドゥラメンテ メス 156.5 173.0 19.2 422
「R」
悪くない。ちゃんとドゥラメンテぽくなってる。
独特の緩さがあるけど軸はしっかりしていて捌きも滑らかにSpecialクロス馬らしく好み。
ただドゥラメンテ牝馬みたいなのが高野厩舎に合う気がしないんだよなー。
そこらへんも含めて個人的には決め手に欠ける。
アドマイヤラクティ以来なかなか大成する馬を出せずにいる母ももう立派なおばあちゃん(失礼)
晩年に若々しいドゥラメンテを迎えた産駒。
Northern Dancer3×4の母にNureyev≒Fairy Kingでナスペリ継続クロス、これにドゥラメンテはサンデー持ちなのでルーラーシップだと上手くいくパターンですな。
ドゥラメンテの牝馬でこのクロスだと気性的にかなり怪しさ出そうな気もするが、形はオーソドックスにツボを突いていると思うので
ドゥラメンテらしい緩さが上手く調和されていたり、配合形通り筋肉量豊富だったり
そういう部分が表現されていると「おっ」と検討してみたくなる馬かもしれない。
50番まで終わった!
あと25頭だ!
残りは午前中と夕方までに終わらせときたい。