あなたの隣の青い春

ー Not Secured,Loose Ends -

エバーフレッシュ(パーシステントリーの19) ここまでの育成状況からの擦り合わせ。~2歳2月

シルク2歳勢5頭、最後はこのハーツっ子。

 

エバーフレッシュ (植物名。花言葉歓喜」)

パーシステントリーの19 父ハーツクライ 松永厩舎 (3500万円)

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(↑ 1歳8月 432キロ  ↓ 1歳12月 469キロ)

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募集時評価。赤字は血統配合からのみのイメージ。黒字がカタログ動画まで見てからの印象。

シルクホースクラブ2020年度1歳馬募集検討本チャン全頭評価記録⑤ 募集番号41~50 - あなたの隣の青い春

44. パーシステントリーの19  ハーツクライ  メス 158.0 172.0 20.1 432

「R」

 これまたお馴染みパーシステントリー。ディープ牡馬、ダメジャー牡馬ときて今回はハーツ牝馬ですね。Heavenly Prize牝系。

パーシステントリーといえば脚長で大柄で関節可動域が広くアメリカンな筋肉を確実に伝える。ディープでもダメジャーでもだいたいそんな馬なんだからよほど影響力が強いんだろう。

というわけでハーツ牝馬に替わっても似たような馬が出てくるものと思われる。

母はNorthern Dancerミスプロのクロスにナスペリオンも抑えており

ハーツクライとでは3/4Northern Dancer・1/4サンデーサイレンス

アイリッシュダンスを1/4欧とする3/4米1/4欧の形になる。

まず無難に走らせてくるだろう。

面白そう。アリ寄り。今のところ一番のハーツクライ枠候補かな。

 

なんか後肢の動きが面白いな

まあハーツに替わってもパーシステントリーはパーシステントリーだね。良い馬だ。

脚の長さフレームの大きさからすると体重軽め。とにかくまだ緩い

5月生まれで全体的に幼さを残しながらも歩かせれば手先は強いし、関節の柔軟さで自然と重心が沈んで前への推進力を見せるところとか確かな資質を感じる。

これから鍛えられてパンとすれば……と期待はさせるが如何せんハーツだからね。牝馬でもあるしパンとしないまま終わるリスクもあるw

ちょっと造り自体に癖があるからどういう育ち方するのか読めないけど

中距離をコツコツ走りながらどこまでいけるかやね。

 

アンダーライン引いてるところが募集時の姿からの大まかなイメージだった。

んで出資決定後。

ひとつ上の兄と比べても脚に危なっかしさもなく、歩かせると5月生まれとは思えないほどしっかりしていてハッキリとデキが上だと僕は思うので期待は大きい。

ルシルクやバシマーを逃してしまったことで毎度毎度更新がくるたびに冷や冷やさせられそうなラインナップになった中、最も安心して経過を見ていられる馬だろうから

精神安定剤的な意味でも期待してる()

のだけど、実際問題パーシステントリー産駒もわりと色々トラブル続きなもんで不安っちゃ不安。

正直現状でもはっきりパワー体質で、どれだけスピードが出るのか怪しいとこではあるが

芝中距離でコツコツやってってくれたら嬉しいです。

 

 以下、ここまでの育成近況コメントより抜粋。

 

11月 早来担当者 「軽めのキャンターを行っています」「調教中は前向きですし、体を柔軟に使った走りはとても好感が持てますね」「精神的にやや敏感なところがありますが、基本的には従順で扱いやすい馬です」

 

12月 早来担当者 ハロン17~18秒「真面目に走ってくれているのは好印象ですね」「馬込みの中でも前向き」「馬体の使い方が柔軟でセンスの良さを感じさせますし、これから体力が付けばまだまだ良くなってくると思います」「この調子で基礎強化を図っていければ」

 

12月31日 早来担当者 ハロン15~16秒「周回での調教量も増やして乗り込んでおり継続して体力強化に取り組んでいます」「坂路では真面目」「残り1ハロンで勢いが甘くなる」「まだまだ筋力・体力をつけていく必要がありますね」「大きなフォームで走れますし、身体能力の高さを感じます」「周りを敏感に気にする面や余計なしぐさが少なくなり、大人びてきました」「健康そのものといった様子です」「今後もいまのペースで基礎体力を固めていくことに注力していきます」

 

2月 早来担当者 ハロン15~16秒「その後も前回とほぼ同じ調教メニューで体力強化に努めています」「少しずつ体力が付いてきたことで、走りに余裕が出てきましたよ」「体を大きく使った良いキャンターができています」「その走りからは素質の高さを感じますね」「気性的にもだいぶ成長」「しっかりと体力を固めていきつつ、少しずつ負荷を高めて鍛えていきたいと思います」

 

(まとめ)

早くからモノの良さは評価されている様子で(兄姉たちはみんな期待されていたからそれはそうだろう)遅生まれのハーツ牝馬というプロフの本馬にはより長い目で向き合っているように感じる。

頓挫なく思う通りに育成を進められているのは好感。

募集時から見られていた柔軟性や可動域の広さを活かした大きなフットワークや、素の身体能力の高さ、良いところもハッキリしているけど

パンとするには時間を要しそう……という印象もそのまま。

もう少し素軽さ出てくると良いんだけどね。まあまだ坂路で15秒ペースを軽快に動けるほど力も付いていないんだろうが。

坂路動画からもそのへんよくわかるね。

じっくり造ってくれているのはこの馬に合っていると思うし、将来必ずプラスに作用すると信じたい。

このまま順調にいったとしても初陣は初秋といったところだろうか。

あと半年ちょっと。逞しく育ってくれますように……