シルクホースクラブ2020年度1歳馬募集検討本チャン全頭評価記録⑦ 募集番号61~75
ラスト。一気に最後までいってみよう。
前文
今年は特に平均値が高い当たり年になる感触なので、楽しんでやっていきたい所存。
各馬の評価はあくまでも個人的な意見だし、都合のいい解釈も多いと思うので
見られる方々は「そんな風に考えるんだ、ふーん」なくらいのスタンスで流し見たってくださいな。
基本的に自分のための備忘録でしかないのでね。
僕の今の馬選びは配合6馬3厩舎1くらいの割合。
何よりもベースの配合評価から立ち姿や歩様動画を見て、個体としてその馬がどんな馬なのか? 擦り合わせていく。
UR SSR SR R NR C の6段階で評価付けとく。
UR(G1レベルまでいけんじゃね?)
SSR(これはOP馬。さらなる上振れまであるやも)
SR(OPレベルでやれそう)
R(上級条件まで見込みアリ)
NR(とにかくまず1つ勝てるといいね。1~2勝級)
C(まともにレース使っていけるといいね)
それぞれこのくらいのニュアンス。基本的に甘め。
※募集馬の『脚』について。
もう数年前からノーザン育成馬に関しては脚の細かい部分は気にするだけ無駄でだいたいどうにかしてくれるのであまり考えすぎないようにしている。
さすがにこれは……というレベルのモノ以外は個体の癖の1つとして受け入れていく姿勢で。
※赤字は事前の配合評価記事内からの抜粋。
61. スイープトウショウの19 キタサンブラック メス 160.5 185.0 19.8 495
「SSR」
牝馬だけど凄いサイズ感だw
スイープトウショウって父由来の短距離向きの愚直なスピードは確実に伝えるけど意外なほど溜めた分だけ弾けるような切れ味やバネはあまり発現しない。
出資馬スイープセレリタスはかなり後肢のバネ感見られたんだが、それでも切れるタイプではなく高いスピード能力を活かして短めの距離で戦うタイプに育った。
キタサンブラックとハーツクライでは伝わる資質に似通う部分が多々あるだろうからさあどうかなと思いながら見てみた。
体高があるけど既にそれに見合った肉付きの良さでパンパンに張った馬体。歩かせると重心が低くスイープらしい前傾姿勢で、これはキタサンブラックでも母父エンドスウィープで適性も短めに寄ってスピードが勝ったタイプじゃないかな。
この大きさに対して太すぎず細すぎずな脚で捌きの軽さもちゃんと見られるのが良い。飛節はやっぱり伸びないから馬体サイズがあるのもプラスに考えられる。
それこそセレリタスみたいな馬だと思うな。問題は種牡馬キタサンブラックがどの程度のモノかってところ。こればかりはやってみなきゃわからんw
この時期相応の緩さはあるけど、このデキ映えなら早期からマイルベースに走れる牝馬だろうし大きな期待もかけられるのではなかろうか。楽しみ。
出資馬スイープセレリタスの妹。
スイープトウショウ18歳時の娘。さすがに年齢的にそろそろどうかなあとは思う。
ただ種が若いキタサンブラックで生まれも1/31となればあまり気にしなくてもよさそうかな? 上手くいくといいね。
LyphardとテスコボーイのクロスでAlzao≒ダンシングブレーヴ持ち。
スイーズドリームにテスコボーイのナスペリオンクロスが乗った形で、もう少し適性も中距離に寄るだろう。
配合面では貶したり問題になりそうな部分はないからこれはもう馬のデキ次第かな。
62. フェイトカラーの19 ジャスタウェイ 牡 153.0 179.5 21.0 469
「SR」
えらい丸丸しくて妊娠でもしてんのかと思たw
どうしても腹が目立つけどこれはなかなか期待通りの馬や。
ドラゴン厩舎も合うんじゃないかな。楽しませてくれそう。
母は3勝馬で芝の1400と1800で勝ち星を挙げた先行馬。
ジャスタウェイ×バクシンオーだと中央ではカリボールとヴェルテックスのみで中々高打率の予感。
ハーツクライ×サクラバクシンオーだとシルクにOP馬インビジブルレイズがいるね。
活躍馬がたっくさーんのフェアリードール牝系です。なわけでテスコボーイとNureyevでナスペリオンが入る形になる。
何気にボリクリもハーツクライと好相性で、ジャスタウェイ×シンボリクリスエスでも4/8勝ち上がりでシングフォーユーが出ていたり定石通り中々いい感じ。
祖母ビーポジティブはダートの重賞馬だがシロインジャーとは違い、フェイトカラーにNorthern Dancer4×5はあるものの代々Northern Dancerをクロスしてこずボリクリを1/4異系に使っていることもあってジャスタウェイの相手としての印象点も特に下がらない。
ナスペリオン特化型で、むしろここがちょうどいい重しとして機能してくれそうだなと感じるくらい。
気性が前向きで芝の大箱マイル~中距離あたりを先行しているイメージ。
そういうタイプに根っこはあくまでもHyperionなジャスタウェイとフェアリードール牝系との組み合わせの牡馬ってのもなかなかそそる。
63. アンティフォナの19 ジャスタウェイ メス 152.0 170.0 18.2 405
「NR」
久々に前が怪しすぎるアンティフォナが出てきたなw
明らかに非力で遅生まれとはいえ骨格に対して貧相すぎる。歩くだけで前の窮屈さが全体に波及してしまっているし
管囲から何からここまで怪しいのはそもそもの運動量自体まともに取れていないんじゃないかって疑念もわく。
せっかく後躯は良いのになあ。
遅生まれなだけにまだ希望はあるんだろうがこれ成長してどうにかなるもんなんだろうか。
ついにG1まで届いてしまったお馴染みアンティフォナ。今年はジャスタウェイ牝馬すか。
毎年言っているようにまずサンデー系付けておけばだいたい何とでも好形になって良いスピードを確実に添付してくれる懐の深ーい母ちゃんだ。
祖母スナッチドとハーツクライの産駒には秘めたポテンシャルを発揮しきれぬまま志半ばで引退した出資馬キャンディケインもいたりして、ジャスタウェイとでも確かな裏付けのある配合馬。
ジャスタウェイの牝馬はWild Again味ある一本気な気性をより受け継ぎやすいイメージあるし、やっぱり1200~1600あたりが主戦場になるんだろうな。
デキにさえ問題なければほっといてもまず最低限馬代分は稼ぐでしょ。(雑)
64. ウィルパワーの19 キンシャサノキセキ メス 144.5 167.0 19.0 397
「R」
ちっちぇえなあ…
配合も馬も良い。ちゃんとウィルパワーしてるし。しかしさすがにこのサイズだとどこかで限界がくるんじゃないかなあ。
インディチャンプの募集時も思ってたより小さくて凄い悩みつつ、最終的にステゴにマイラーの大物無しでそっぽ向いたら結果このざま。
またぶん殴られるかもしれんけど、牝馬だしお値段考えても僕はパス。
インディチャンプやアウィルアウェイの妹になる。我が世の春を謳歌するトキオリアリティー牝系ですな。
まあウィルパワーはとにかく母として主張が強く、産駒をみんな体高低めで丸っこいパンパンに張った短距離馬にする。
ステイゴールドであそこまでマイラー然とした距離の融通が利かないチャンピオンホースを出すんだから凄いよね。なお僕はステイゴールドのマイラーに大物無し、で最後の最後にインディを消した。いい勉強になった(涙)
キンシャサとの配合ではIn Realityのクロスが出来てよりパワー型に振れるだろうから、芝ダ兼用スプリンターのイメージかな。牝馬でおそらくお値段も張る分そのあたりをどう考えるか。
kingmambo持ちでもあるし、まあ手堅く成功はするんだろうけれども。
65. ボシンシェの19 キンシャサノキセキ メス 153.0 177.0 19.5 434
「R」
配合通りでなかなか良い馬だな~。芝馬だと思う。
1400~1600あたりをベースに走っていくイメージ。関西なのも良いだろう。
ただ現状グッとくるモノまで感じないのは確かで、両親ともにそろそろいい歳だしね、ボシンシェも9番仔で活力という面でも今さら感もなくはない。
それでもこれは手堅く走ってくるだろうし2000万なら検討の余地あり。
こちらもお馴染みボシンシェ。グレンツェント以降は期待されながらも応えられていない。今回は地味めなキンシャサ牝馬こともありマークも薄いだろう。(買いたい感滲み出てる)
母はNorthern Dancer4×4でKingmamboとLyphardを併せ持ちキンシャサの相手として申し分ない。
ボシンシェの中でも芝適性の源であるHatoof成分に手をかける形になっていて
Le Fabuleuxクロスで気性の強さも出そうな気がするから芝のマイルベースなイメージかな。結構楽しみにしてる。
66. シャンボールフィズの19 ドレフォン メス 152.5 169.0 19.3 410
「NR」
これは芝馬っぽい。牝系の影響が強い造りで、別に悪いところはないけど
小柄な牝馬で関西だと合う条件であまり走れなさそうな。
キングカメハメハ×マンハッタンフィズ、内回りでガガっと掻き込む母系ですな。
パワフルで手先の強い前捌きを伝えるので、ドレフォンでもそのまんま内回りの短めダート向きでしょう。
67. メリーウィドウの19 ドレフォン メス 155.5 174.5 19.7 448
「R」
メリーウィドウは良い馬出すね。はっきりダートとは言い切れないタイプに思えるが
大箱向きであることは間違いないかな。1400~1800が主戦場になりそうか。
困ったこれもまるで興味がわかないw
とりあえず大箱ダート向きかな。府中1400~1600とかで走ってそう。
68.エレンウィルモットの19 ミッキーアイル 牡 151.0 170.0 19.8 415
「NR」
ミッキーアイルを緩めるより締めるパターンなのでまずは馬格が欲しいなと思っていたがなんとも微妙。
動かすとさすがこの配合馬って感じで好印象。ただなあ、どれだけスピードが出るのかに関して懐疑的なのであまり高い評価はできないな。
ディープ系にPacific Princess牝系の牡馬。鉄板くんですな。
適性が短めな距離に寄りそうな分どうなるかな? ってところとエレンウィルモット産駒は特に脚に怪しいところが出やすい印象なので17歳時の産駒なのも気になっちゃう。
細かいところは実際に見てみなきゃなんともいえないや。
69. ワイオラの19 ミッキーアイル 牡 150.0 164.0 19.8 381
「C」
これも締めたミッキーアイル。そして小さい。
こっちはそもそもが短距離パワー突進型志向なので幾分許容できるかね。
とはいえこの手のコンパクトなミッキーアイルは総じてコケ気味なので手は出ないな。まだ筋骨隆々のマッチョマンだった方が可能性を感じた。
ヌレサド4×2とかいうなんかドギツイ奴w
母ワイオラもNorthern Dancer2×4とかいうドギツさ。
ちょっとさすがにNorthern Dancer過多すぎてそれ以外なんも見えない。
ワイオラはこれでOasis Dreamから活躍馬だしてんだから凄いなーとは思うんだけど
さすがに今回はやりすぎじゃないかなあw
牝馬を取りたかったのかもしれんね。
一本気なダートの短距離先行馬ってとこだろうか。
70. ポルケテスエーニョの19 ミッキーアイル メス 155.0 175.0 20.5 418
「R」
安い関西ミッキーアイルならこれやろね。
やってることは理にかなっているし馬も良い。軽いスピードを増しつつ十分な馬格を得られそうなのも良い。面白そう。
ディープ×Medaglia d'Oroって走りそうで走らない馬を量産してるよなー。
ポルケテスエーニョはまあ一言でいうと名門名血ってやつですな。
ヌレサドクロスとStorm Cat・Alydarを持ってくる形で優秀なボトムラインを刺激してる感じ。
Sir Ivor5×6なんかもできるし、おそらくこの牝系らしい軽く俊敏な脚捌きは伝わっていると思う。
それ以上の部分は馬を見てから判断したいけど、気性が前向きな芝のマイラーってところだろうなあ。
71. トレジャーステイトの19 スクリーンヒーロー 牡 149.0 177.5 20.5 447
「R」
これはなかなか良いね。こういう体質の馬が出てくるとは思わなかった。
体高がなく重心低くて前脚も短く、血統通り短距離の馬だろう。
配合通りの手先の強さや機敏さがありつつ筋肉の柔軟性や関節可動域の広さも併せ持つから印象がいい。
スクリンで短いところの馬はあまりピンとこないけど面白い存在に育つかもしれないなー。
母は中央3勝。ダートの1400に特化して使われてきたワンペースのパワー先行馬だった。
トレジャーステイトがNorthern Dancer4×5×3×5。いやまあこれにスクリンはさすがにやりすぎだなw
Never Bend≒Bold Reason積み積みでもさらにDanzigにNorthern Dancerにとクロスを重ねている。
体質に締まりがあって手先が強く掻き込んで走る母似のダート馬。そんな感じだろうかね。
72. バシマーの19 トーセンラー 牡 157.5 174.0 20.6 413
「SR」
まだ華奢で緩さもあるがそれは配合面から想像できたこと。
なにより申し分ないフレームの大きさを得られ、かつ現状で柔らかさの中にも芯の強さがあるこの動きができることを喜びたい。
僕の中で期待値うなぎのぼりw 母の最高傑作あると思います。
ターフを滑らかなフォームで疾走する姿が目に浮かぶ。上手くいくといいなあ。
いやあこれまた面白いのが出てきたね。無条件でポチりたくなる馬。
牡馬でBurghclereの4×3、Special=Thatch6×5、Grand LodgeのSecretariat≒Sir Gaylordクロスを累進継続、そして3/4Northern Dancerクロスの好形。文句付けるところがないなあ。
遂にBella VitessaのHyperionが火を噴くかもしれない。夢がある。
73. ジュピターズジャズの19 オウケンブルースリ 牡 152.5 169.0 20.0 406
「NR」
コスパ賞の有力候補らしいw
いや~そうは思わないなあ(´・ω・`)
ちょっと非力だし緩いね。確かに大きくは動けるだろうがこれで速く走れるかといえば難しいのではなかろうか。
やっぱこの配合するなら素直にKingmambo使っとけよと身も蓋もないこと言っておく。
関西馬だしどの条件で使うんだ? ってのもある。関東なら色々と選択肢もあったろうに。とりあえず1勝級ってところかなあ。
これはなぜラインナップされたんだろうか。困惑する。母20歳時の産駒というだけで身構えてしまうが、オウケンブルースリでさらにさっぱりわからない。
オウケンブルースリは母シルバージョイがGold Digger4×3でジュピターズジャズのレイズアボーイ(Mr.Prospector≒レイズアボーイ)を合わせて累進させる形。
さらにここにジャングルポケットのSpecialも絡んでくる。
要するにKingmambo≒ビバールクインのような方向性を狙った配合でしょうな。
74. リプリートⅡの19 Galileo メス 152.0 171.0 19.0 401
「NR」
残念ながら小さいし、管囲も19.0。「でしょうね」って感じ。
良血らしい上品な筋肉と体質はさすがなんだが、歩様と造りを見るとあまり日本の芝でスピード出せるタイプじゃないと思う。
3000万です。お金余ってたり実績目的の方はいくらでも積めそうなんでどうぞ!
マクフィを挟んだガリデインですな。母リプリートはGreen Desertとデインヒルを経由するDanzig4×3。
この辺だけ見るといやこれ日本でどうなん? しかも牝馬でさあ、となるわけだが視線を落としてみると光り輝くHasiliの文字が。
そりゃそうだ。Banks HillはDansiliの全妹だもの。
というわけでがっつりナスペリオン弄りとTom Fool≒Flaming PageでうっすらNijinsky成分も刺激はできてる。
どんな馬が出てくるのかはあまりイメージできないけど興味はあるな。
75. アイムユアーズⅡの19 Ribchester メス 149.0 170.0 19.5 425
「NR」
そういえば矢作厩舎予定馬がいないな~どうしたんだろと思いながら目を落としていったら最後に取ってつけたように出てきて笑ってしまった。
そんなことしたら、ただでさえ胡散臭いのが増し増しじゃん。
しかし馬見ると小さめで緩いけど悪くないな。
配合イメージ通りのナスペリオンなマイラーだろうし、これで1600万の矢作厩舎なら最低限の結果は出すのでは?
個人的にコスパ賞候補に挙げておこうw
母にはRound Table=Monarchyの全兄妹クロスがあってRibchesterが付くと更に日本にも馴染みあるアーテイアスの5×5。
Ribchester自身は配合通りTheナスペリオンな1流マイラー。
日本の芝に合う血ばかりで、本馬はまあわかりやすく捌きが柔らかいスピード型の前輪駆動マイラーじゃないかな。どんなもんだろか。
全頭終わったー!
おうちツアー動画の公開までに間に合った! えらい!
さて、今年の募集馬は本当に底値が高く、あきらかに箸にも棒にもかからなそうなのが殆どいなかった。
良い馬もたくさんいて、ゆえに票数も抽優数も割れまくると思われる。
なので僕としては最後の中間票数発表がくるまで身動き取れない。
そこまでのらりくらり馬を見てあーでもないこーでもないって思い悩む時間を楽しむのみ。
まずはこの直後に公開される「おうちツアー動画」が楽しみだね。
今年の新フォーマットでの動画はマジでクソでクソとしか言いようのないクソだったんだけど、ここで盛り返せるかなw
動画がとにかく見づらくて、モニター2枚とタブレットにスマホまで動員してフル稼働させて何とかやってた。やっぱYouTubeが楽で使いやすくていいです……
おうちツアー動画見ても「販促解説動画が見たいんじゃねえよ。もっとシンプルに馬をよく見せろ馬を」みたいなこと言ってる予感はする。