シルクホースクラブ2020年度1歳馬募集検討本チャン全頭評価記録③ 募集番号21~30
前文
今年は特に平均値が高い当たり年になる感触なので、楽しんでやっていきたい所存。
各馬の評価はあくまでも個人的な意見だし、都合のいい解釈も多いと思うので
見られる方々は「そんな風に考えるんだ、ふーん」なくらいのスタンスで流し見たってくださいな。
基本的に自分のための備忘録でしかないのでね。
僕の今の馬選びは配合6馬3厩舎1くらいの割合。
何よりもベースの配合評価から立ち姿や歩様動画を見て、個体としてその馬がどんな馬なのか? 擦り合わせていく。
UR SSR SR R NR C の6段階で評価付けとく。
UR(G1レベルまでいけんじゃね?)
SSR(これはOP馬。さらなる上振れまであるやも)
SR(OPレベルでやれそう)
R(上級条件まで見込みアリ)
NR(とにかくまず1つ勝てるといいね。1~2勝級)
C(まともにレース使っていけるといいね)
それぞれこのくらいのニュアンス。基本的に甘め。
※募集馬の『脚』について。
もう数年前からノーザン育成馬に関しては脚の細かい部分は気にするだけ無駄でだいたいどうにかしてくれるのであまり考えすぎないようにしている。
さすがにこれは……というレベルのモノ以外は個体の癖の1つとして受け入れていく姿勢で。
※赤字は事前の配合評価記事内からの抜粋。
21 .サンドミエシュの19 ルーラーシップ 牡 157.5 174.5 18.7 449
「C」
うん。イマイチだ(直球)
なんか逆にこういうの混じってると安心する。
Ribot肩気味でストライドも伸びそうにないしそもそも後肢も弱い。前への推進力やスピードを生み出せる構造だとは思えないな。
まだ子供っぽい体型だけどこれで管囲も18.7とくればここからの成長力にも期待薄だろう。
これで走ったらDOGEZAしよ。
母は未勝利。全兄も未勝利。半兄のカナロアもまだ未勝利。どないすんねん、という感じであるw
キャロットに出た全兄はわりと見どころあってそこそこやるのではと思っていたけど上手くいかなかった。一応新規で名前書いたもんな確か。
しかし結局血統表見たまんまの重厚さでこの母からはスピードが出ない模様。
Danzigっぽさがあった時だけほんのり可能性が見いだせるかもしれない。(雑)
22 .レジェの19 ルーラーシップ メス 149.0 169.5 19.5 413
「NR」
残念。小さい。(そりゃそうよ)
動かすとさすがにまだ緩くて非力だけど配合的美点は表現されていて悪くない。
どこかで勝ち上がれれば、あとは長めの距離で条件戦を安定して走る姿が想像できる。
2000万なら考えてもいいのではなかろうか。
僕の場合田島厩舎は宗教上の理由でNGなんだけども。
母は1勝(2400m)で祖母に産駒を安定して中長距離で走らせてくるジャッキーテースト。
ルーラー×ステゴ×カーネギーという事で祖母からの資質をそのまま踏襲したような馬だろう。
ノーザンテーストとBlakeney(Hornbeam)のクロスで、まあやることはやっている感じ。
これは牡馬で見たかったなあ。
確実な末脚を武器に大箱コースをしなやかに差してくる中距離馬ってところか。
23. シャトーブランシュの19 キタサンブラック 牡 158.0 177.0 20.7 439
「SSR」
キタサンブラック初年度産駒の代表馬へという期待も込めて。
これも今年の人気最上位層の一角を占めそう。まあどっからどう見ても良い馬ですわ。
母産駒らしくちょっと脚におっかなさはある。
キタサンブラックは父似といえばそれまでだがLyphard感の強い馬が多く、この時期相応の緩さを持ち合わせた馬も多いので、このあたりだけを見ると似たイメージのモーリスがコケ気味なのが不安要素かな。
本馬もかなりLyphard感が強い。なので
早期からの活躍へ向けて母方から必要になるのはやはり硬質なスピード能力や早熟性・先行力。シャトーブランシュで足りるかな? 足りないと思うね。
というわけで春クラシック云々を置いておけば特に文句はない。でもそこを求めてこの馬に賭けるのはちょっと違うだろうなあ。
のっけからこれは面白そうですねー! (テンションアップ)
母はキングヘイローのSir Gaylordクロスに重厚なナスペリオンを重ねた構成のナタ斬れで重賞馬になった。
上のカナロアもキンカメもなかなか見どころありそうな馬だし、なにより今回のキタサンブラックが配合的には最も期待できる。
Haloの4×4にAlzao≒ダンシングブレーヴやLe Fabuleux≒Worden等々なかなか綿密な相似配合となりながらHalo、Lyphard、Sir Ivor、Wordenにナスペリオンと
キタサンブラックのキモ部分を綺麗に累進させている。
母はわりと締まりのある産駒を出すタイプでもあるし、素直に馬が見られる日を楽しみに待ちたい。
24. サマーハの19 キタサンブラック メス 155.0 171.0 19.6 446
「SR」
うん、めっちゃサマーハ。
体幹しっかり。抜群のグリップ力。程よく締まりのある体質。胴長でゆとりのある体型。もうちょっとケンカしあうんじゃないかと考えたがいい感じに調和してる。っていうかほとんどサマーハ。
4/4Northern Dancerクロスになる時点でちょっとな~という気持ちを抱えていても揺らぐ出来栄え。
早期から芝のマイルベースでキタサンブラックを走らせるならこういうのが良かったりして?
あまり前肢が伸びずかき込みが強いピッチ寄りの捌きだけど長めの胴とは噛み合ってる。シャケトラのように芝馬じゃないかな。
毎年のように産駒のデキを絶賛されながら色々あって大きな成功を収められずにいるサマーハ。
シングスピールにWoodmanという構成で胴伸びと手先の強さが産駒の特徴。
確実なスピードも伝えるけど、少々日本の芝向きなしなやかさに欠ける印象もある。
シンプルにスピードは備わりそうなんだけど、わりと相反する要素を主に伝えそうな両親の組み合わせなのでそこんとこ判断難しそう。
さらに牝馬だしなあ。適性面で言えばシャケトラに寄るかダート馬かって感じだろうしちょっと手を出しづらそうである。
25. ウルトラブレンドの19 キズナ 牡 149.5 169.5 20.7 400
「NR」
僕はちょっと宗教上の理由でウルトラブレンドには触らないようにしてるんだけど、何も書いとかないのもあれだし、一応感想は残しとこう。
立ち姿や筋肉の質にはぶっちゃけ「おっ」と思った。
ただこの短い動画の中でも後肢を引きずり気味に歩いたり推進力に欠ける印象がなあ。5月生まれで現状サイズも小さく単純にまだ非力なんだろうが、ウルトラブレンドなのでね、こういう面を見せているだけで恐ろしい。何気に前脚も若干怖い。
以上。
普通に活躍されたらDOGEZA案件。
幼気な一口馬主民たちを弄び続けるウルトラブレンドが今年も登場だア!
何があっても僕は絶対にこの血には触らないと決めているのでここはノーコメントでw
26 .アイリッシュシーの19 キズナ メス 156.5 174.5 20.0 420
「R」
まだちょっと緩く非力感もあるけど、そのあたりはしっかり解消してくるだろうという血統的な裏付けや測尺の良さもあるので気にしなくてよさそう。なかなか素質あるんじゃなかろうか。
配合面でも手堅く走るキズナの条件は満たしてて問題ない。
大物か? と問われると正直どうかと思うが、無難に走るんじゃないかな。
これ牡馬ならプロフだけでポチる気満々だったかもしれない。
まあもう一言ではとても説明できないほど絢爛豪華な牝系ですな。
ラストタイクーンの半妹ZeldaからPivotal、Dansili、Galileoと紡いできてキズナ。
キズナ産駒って、基礎能力が高くだいたいちゃんとスピードがあり、それなりにキレるし、だいたい前向きで気で走る。
くらいのイメージしかなかったりする。まあ要するにディープというよりも
レースごとのパフォーマンスの上下動も激しい感じがする。
配合論的観点でもまだスイートスポットが見つかっていない印象。
正直僕にはよくわからないw
てなわけでこれに関しては馬を見るまでサッパリ
27 .ラトーナの19 ジャスタウェイ 牡 150.0 165.5 20.5 414
「SR」
まあだいたいイメージ通りの馬だったわけだが、さあどうしようか。真剣に考える。
良い馬だとは思うんだけど、柔軟性の高さや可動域の広さが目立つ前駆と
パワフルな後躯に緩い繋ぎの組み合わせがいまいちズレて映ったり。
全体としては柔軟性を高めているように感じられつつも本質的にはパワー型なはずなので
その資質を十二分に発揮できる造りじゃないのでは? という疑念も湧く。
まだ緩いし前脚も怖い。相応のリスクがあるラトーナらしいラトーナだ。
絶妙に噛み合って上手く纏まるのか、僅かな綻びから一気に瓦解してしまうのか、色んな部分で紙一重感がある。ギャンブルだなあ。
まあ僕はハーツクライオタなのでね、最高に上手くいく方に張ってみたい。
鮮烈なデビュー勝ちを飾ったばかりのダノンザキッドと7/8同血馬。
残りの1/8ランジェリーもナスペリオン&ハーツのキモの1つBusandaと脈絡するMr. Busher持ちで注文を付けるところがない。
そもそもどっからどう見てもハーツクライ系とDansiliの相性は抜群で合わないはずがなく、現状この組み合わせの例が極僅かな中でシャドウディーヴァとダノンザキッドが出たんだから素直に乗っかりたいところ。
父がDansiliのハービンジャーも、Nijinskyとナスペリオンで名繁殖Hasiliを増幅しよう、が基本テーマなわけで
ハーツクライ系でもHasiliのナスペリオン弄りとデインヒルが入りゃそりゃあ信頼度上がるってもんよ。
Hasiliは偉大なのである。
配合面で言えば母ラトーナがNorthern Dancer4×4でここだけがちょっと気にかかる部分か。
母は重心低めなムチムチ体型とややこしい気性を伝えるイメージで、何よりここまで体質面が怪しい産駒ばかりなので当然不安もないことはないが
ひとまずどんな馬が出てくるか楽しみに待っていたい。
28 .シロインジャーの19 ジャスタウェイ 牡 153.0 172.0 20.2 432
「R」
あんなこと(↓の赤字)言っててなんですがこれは良い馬だなあ。
しかし残念ながら僕は宗教上の理由で中川厩舎には出資できないので検討せず終了です。ありがとうございました。
いやなかなか面白いと思う。
パワー体質だけどこれは芝でもやれるんじゃないかなあ。2000万ならお買い得だよ。中川厩舎にアレルギーない人は足してみたらどうじゃろ。
ハーツクライ系にDansiliなんて走るに決まってんじゃんみたいな事言った直後で恐縮なんだがこれが母父ハービンジャーとなるとまた話は変わってくる()
ハービンジャー特有の緩さっておそらく高確率で母父としても伝えていくと思うんだよね。
今の競馬はとにかく早期から走れてなんぼなので、それにハーツクライ系だと一層Dansili成分の引き出し方に一工夫必要だったり、その他の部分での補強がいったりすると思うんだ。
この馬の場合はそこんとこをひとまずユキチャン系統のダートや短距離向きなパワーのみにゆだねている感じ。
個人的な意見ではこれだと単純にダートのパワーマイラーになるだけじゃなかろうか。
最初からダート馬狙いとかなら一考の余地もあろうが、わざわざジャスタウェイ×ハービンジャーでダート路線狙わなくてもねえ……
ユキチャンもシロインジャーも代々Northern Dancerクロスを重ねてきて
ジャスタウェイがNorthern Dancer≒Icecapade5×3持ちということで、こういう部分でもあまり印象は良くないし
なんならサンデーサイレンスのクロスが逆に邪魔に映るくらい。
最高に上手くいってマスターフェンサーみたいなのが出るかもってところ?
力こそパワーだヒャッハーな脳筋成分が強すぎるのは僕の好みではないかなあ。
29 .シーイズトウショウの19 キンシャサノキセキ メス 153.0 174.0 19.9 424
「SR」
これが2000万とは何て良心的なんだ。
申し分ないデキの良さ。配合イメージ通りの素晴らしい馬だと思う。母の年齢を許容できるかだけでしょ。
誰にでも褒められるタイプの馬だろうし地味にめちゃめちゃ人気しそうだな……
母19歳時の産駒。とはいえ近年のシーイズトウショウ産駒は少なくとも見た目に関していえば母の年齢などどこ吹く風な活力溢れる馬ばかり。
ダンディルート3×2の祖母ジェーントウショウがなかなか強烈で、その父トウショウフリートもソシアルバターフライ3×3とかいうパンチ力。
これをバクシンオーで一気に緩和したのがシーイズトウショウ。
こういうバックボーンなわけでシーイズ自身も母として影響力は強い。
今回は5代アウトのキンシャサを配してさらに緩和させた形。健康面もクリアな馬になりそうだし母の高齢さはあまり気にする必要なさそう。
スプリンター×スプリンターで、イメージはシンプルに柔軟性のある1400寄りのスプリンターが出てくる感じかな。
30 .シルクユニバーサルの19 ディープブリランテ 牡 154.5 176.5 19.8 460
「SR」
まあ事前に言ってた通りこの馬は体質・健康面だけよね。
全兄セダブリランテスとの比較でいくと、兄ははっきり緩さを残し歩様にも少々危うさはあった。サイズ感はあまり変わらないけどこちらの方が締まりが強く頑強さがある。
よりRoberto的美点が強く表現されているな。良い馬だ。
母はもうお馴染み。また出たね。ディープ×Pacific Princess牡馬。そしてセダブリランテすの全弟。
この血統はもう特に語ることもないんだが、とりあえず体質面だけは気にしておかなきゃってところやね。(雑)
30番まで終了! 次で関東終わり。
良いペースだ。がんばろう自分。