シルク2020年度1歳馬募集予定リストから、種牡馬ごとの配合イメージ掘り下げ① エピファネイア&キズナ編
社台&サンデー本家様の1次募集が始まって、界隈はそちらとセレクトセール組そしてPOG勢でワイワイガヤガヤしておるわけですが
僕は後のラッキーライラックの抽選に新規で落ちて以来、本家様にはノータッチ。今年も1次募集が終わってから募集馬は確認していく所存。
見ちゃうと買いたくなるのだ……。本家に手を出すと泥沼にハマる予感しかなくてね、
今はハマれないんだ(´・ω・`)
セレクト組は追々チェックするとして、今のPOGも情報ノイズがキツく自分の判断基準がブレそうで嫌なので完全ノータッチなんだよなあ、、、
てなわけでやることがないw
やることがないので
先日発表されたシルクホースクラブの募集予定馬リストを受けて、各種牡馬ごとに掘り下げてみようと思いまする。
基本的に僕の今の馬選びは配合6馬3厩舎1くらいの割合なんだけど、昨今配合論というものが一般ファンレベルでも洗練されすぎている状況で
シルクあたりで募集にかかる馬は天下のノーザンファーム様なんだから諸々考慮されていないわけもなく、もうだいたいみんな配合がいい。
というわけでそこから少し踏み込んで
こういう血統配合ならこういう馬に出てほしい、とか
こういう風に出るとちょっと嫌かも、とか
もしこれでこうなら
なんて感じに血統配合からの実馬との擦り合わせを大事に考えている。
実馬とはいっても僕はツアーに行ったりするタイプでもないし
(行きたい気持ちは勿論あるけど毎年夏フェスと時期が被るからどっちかしか行けない)
そもそもシルクではツアーまで行ったところで気に入った馬を買えるわけではないからコスパも悪い。
カタログ写真と動画からある程度判断できるならそれでよいのだ。()
まあ実際にこんなやり方で10何年とやってきて負けてないんだから上等だろう。
かなり見立ての制度自体上げられている自負もあるけど、困ったことにシルクさんでは票読みと実績ボーダー読みが
その馬が走るのか否かの判断よりも難解なので、それなりに妥協という名の折り合いをつけねばならぬわけです(血涙)
ということで、いざ募集が始まると票読み・実績ボーダー読みにリソース割かれるので
今のうちからアタリをつけておきたい。
まああんまり入れ込んでも仕方ないので、まずはあくまでもフワッとした第一印象的な感想文です。
長い前置き終わり。
まずは初年度産駒からいきなり大ブレイクを果たした次代のリーディングサイアー候補
ルールブリタニアの19 牡馬 (母父ディープインパクト) 1/30
母母がミュージカルウェイということで、ルールブリタニアはミッキークイーン等の全妹にあたる。
エピファは初年度から期待通りに所謂エピカメサンデーで爆発したわけだけど(望田先生さすがすぎる)
対照的に母父ディープは期待からすると案外な結果に終わった。
望田ブログでも指摘されていた通りエピファネイア×母父ディープで結果を出しているのはサドラークロス持ちばかりで
これは要するにエピファネイアのHabitatらしさと合わせるとオーソドックスな母父ディープでは細身で非力な軽すぎる馬が出やすいという
ロードカナロアと同じジレンマを抱えているという証左なのですね。
それだけエピファネイアにとってのHabitatや、ディープインパクトにとってのSir Ivor、ロードカナロアにおけるSecretariatの影響力は強いんだね。
して本馬。
サドラーはないけど母母父がNureyev直系のGold Away。エピファのサドラーとRobertoに合わせるミスプロ持ち。
早期からの強い後肢GETへの最低条件はクリアしているといっていいかな。
ただミュージカルウェイの系統はただでさえあんまり大きく出るイメージがない。
ルールブリタニア自身も450キロほどしかなかった。
この馬の最初のハードルはサイズ面でしょう。
もっというと女性的なキレやしなやかさのイメージが強い血統なので
牡馬いうのも体質的にどう出るだろうか。
あとやっぱりミュージカルウェイだと足元は気になっちゃうよね。
現時点でのエピファネイアの配合論的セールスポイントとしては、シーザリオの血を持つこと。サンデーサイレンスの4×3を作りやすいこと。かつシンボリクリスエスを使った1/4非Northern Dancerの形にするのが容易なこと。あたりが簡単に浮かぶかな。
Northern Dancerの濃いサンデー系牝馬の受け皿として実に機能的なわけですな。
エピファ×ダメジャーはまだ極端にサンプル少ないけど、端的に言って合わない訳がなかろう。
クロンヌはゴールドティアラ産駒でMr. Prospector持ち。砂黄金トライアングル成分も弄る形になり好感。
初子だから、まずちゃんとサイズがあって、どちらかというと筋肉質で、でもしっかりしなやかさもある。そんな馬が出てきたらいいね。
今年の春クラシックの結果、そしてモーリスやドゥラメンテの産駒が実際にレースで走る姿を見ていて秘かに注目しているのが母の父ゼンノロブロイという血。
エピファネイアとの配合では実際に初年度からシーズンズギフトが出ている。
要するに、エピファやモーリスやドゥラメンテのような適度な緩さを伝えてくる種牡馬たちの子で(ハーツクライやルーラーシップなんかも同類)
2歳戦や3歳春に大きな戦果を残すためには、デインヒルやDanzigなんかでナチュラルに強い後肢を得るのが手っ取り早いわけで
例えばクロフネとかキンカメなんかと並んでゼンノロブロイも同じような使い方ができるんじゃないかなと。
んで本馬。
ただでさえ力馬的要素をストレートに表現してくるムガールにロブロイで
軽く530キロほどあったのがシャクンタラー。
さらに言うとこの一族は恵まれた体躯を伝えながら脚が弱いというわかりやすいウィークポイントがある。
サンデーだけじゃなくロベルトとサドラーまでクロスするんだよね。さすがにクドいw
母自身もクロスがきついタイプで本馬もこれだとやっぱ体質面が怖い。
どんな馬が出てくるかに興味はあるけど、ちょっとやりすぎ感は否めない。
砂黄金トライアングルを使って締めるパターンはもう少しスマートなやつの方が好み。
母はガゼルロワイヤルの牝系でそこにフジキセキという事でMillicent≒Mill Reefの3/4同血兄妹クロス持ち。
近親はみんな似たタイプで、これもフワッと優雅なフレンチナタ斬れを伝えやすい繁殖でしょうな。
牝馬に出たのでMill Reef強調型らしくまずはサイズ面ですかね。
上の初子カナロア牝馬がぼちぼちのサイズに育っているのであまり気にしなくてもいいかな?
芝でなんぼだろうから、特に体質からいろんなことを判断したい馬かな。
綺麗にまとまった配合だけど地味なので穴場的存在となるかもしれない。
★キズナ
ウルトラブレンドの19 牡馬 (母父Richly Blended)5/10
幼気な一口馬主民たちを弄び続けるウルトラブレンドが今年も登場だア!
何があっても僕は絶対にこの血には触らないと決めているのでここはノーコメントでw
アイリッシュシーの19 牝馬 (母父Galileo)1/21
これ牡馬ならプロフだけでポチる気満々だったかもしれない。
まあもう一言ではとても説明できないほど絢爛豪華な牝系ですな。
ラストタイクーンの半妹ZeldaからPivotal、Dansili、Galileoと紡いできてキズナ。
キズナ産駒って、基礎能力が高くだいたいちゃんとスピードがあり、それなりにキレるし、だいたい前向きで気で走る。
くらいのイメージしかなかったりする。まあ要するにディープというよりも
レースごとのパフォーマンスの上下動も激しい感じがする。
配合論的観点でもまだスイートスポットが見つかっていない印象。
正直僕にはよくわからないw
てなわけでこれに関しては馬を見るまでサッパリ
キズナ……難しすぎる。
シンプルに「こりゃ走りそうだ」と感じた馬を選べばいいのかもしれない。
去年僕が「まずOP馬だわ」って直感から抽優で落選したパタゴニア(母ライフフォーセール)が1次募集が始まる前にデビューするので、まずはこれを見たい。