第70回安田記念 反省会。底を見せぬ天賦のスピード、最強を喰らう
第70回安田記念、予想。~わたし、この戦いが終わったら史上初の8冠馬になるんだ~ - あなたの隣の青い春
結局やや重で行われた今年の安田記念。
速すぎず、適度にクッションがあって、極端な内外差もない。
31秒台のレースになるかな? なんてツイッターで呟きながら、正直レースが始まるその瞬間までアーモンドアイが負けるなんてこれっぽっちも考えなかった。
初めての中2週。
確かにただでさえ最近はパドックでも返し馬でも
独特の柔軟性や伸びやかさより、力強さやマイラー然とした硬質な部分の印象が強くなっていた。
この日はこれまでで一番顕著に出ていた。
他の馬たちのデキもそれはもう素晴らしかったのだけれど、だからといって負けるなんて全く考えなかった。
今年もテンに行けない形になって、素のスピード能力の高さからくる追走力が売りの馬が明らかに道中苦労していて
半マイルあたりでもう、「今日はしんどそうだな」って声が出た。
ラップ | 12.1 - 10.9 - 11.2 - 11.5 - 11.6 - 11.4 - 11.0 - 11.9 |
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ペース | 12.1 - 23.0 - 34.2 - 45.7 - 57.3 - 68.7 - 79.7 - 91.6 (34.2-34.3) |
いつものアーモンドアイからすると、何より最後普通に脚が上がっちゃってる姿が信じがたかった。
彼女がこのラップを追走しながら最後にもう一段ギアを上げるような『いつもの』レースをするには馬場状態も微妙なところだったのかな。
スプリンター寄りの硬質なスピードとパワー、マイラーとしての爆発力、持ち得ていない要素を求められる内容となり、敗れ去った。
なんだかんだアーモンドアイといえどあくまでも強い中距離馬の範疇だったんだね。
ゆーてインディチャンプには雪辱を果たして2着は確保できたんだ。
今回に関してはグランアレグリアの天賦のスピード能力と爆発力が群を抜いていた。
なんせ瞬間的な爆発力だけなら現役No1なんじゃないかと思っていたインディチャンプが完全に霞むほど。
ほんともの凄い強さだった。
文句のつけようがない土下座案件。
望田ブログのコメント欄を読みながら「ああ、シンプルにグランアレグリアへの理解が足りていなかったなぁ…」と
1人でうなだれておりました。
これほどまでの資質を持つ馬がコロッと負けてきていたからこそ、もう少し注意深く、興味深いと、向き合うべきだった。
Aureole魂に気づけなかった自分の負け。
世が世なら、世界のグランアレグリア
と呼ばれるレベルの馬なんだろうけども、おそらくその圧倒的な能力に見合う勲章を得ていく事はなかなか難しそうかな……。
そういう意味でも今回完膚なきまでにアーモンドアイ以下をちぎり捨てたという
レース史上に残る内容を残せたのは大きい。
せめて香港だけでも行けるといいね。