あなたの隣の青い春

ー Not Secured,Loose Ends -

シルク2020年度1歳馬募集予定リストから、種牡馬ごとの配合イメージ掘り下げその⑤ ロードカナロア&ルーラーシップ編

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さすがディープインパクトハーツクライ、その④は急にアクセス数伸びまくりでびっくり。

せっかくこんな場末のブログにまで目を通していただいたのに、あんな雑なモノ見せてなんか申し訳ないw

カタログ&動画が公開されたら今年はしっかりやっとこ。

 

※なお各馬の印象に関しては価格&厩舎を一切考慮せず書いている。

 

さて、その⑤ということで、

今回は対サンデー系の急先鋒キングカメハメハ系の2頭

ロードカナロアルーラーシップ編。10頭

それではサクサクいってみよーう。

 

まずはロードカナロアの6頭。

牝馬ばかりになってしまったが、シルクでお馴染みの有力母の子がたくさんで

みんなアーモンドアイ再びを期待しちゃうかな?

とにかく粒ぞろいで楽しみ。

 

 

ファシネートダイアの19 牝馬 (母父アグネスタキオン)1/15

何気に今年の募集馬、母父アグネスタキオン多し。

母はアドマイヤコマンド(懐かしいなあ)の全妹。ヘニーヒューズとの産駒でファシネートゼットがダート短をぼちぼち走っている。

カナロア×タキオンにはレッドサイオン・ヴェルスパー・サトノウィザードなんかがいる。

母母トコアがカーネギー×Private Accountという構成なので、血統表だけなら

地味だけど面白そうだな。くらいの感想。

サンデーサイレンスとSpecialにTom Foolで、おおっ、アーモンドアイっぽい!(雑)

配合形自体はロードカナロア産駒としてはなかなか纏まっていて好印象なんだが、

Tom FoolといってもPrivate Account経由だし、サンデーサイレンスタキオン経由だし、Specialにしてもカーネギー経由。

Rivermanがあるのもいいなーと思うんだけど、これにしてもカーネギー経由。

どういう表現のされ方するかでコロッと適性も変わってくるかと思う。

上はヘニーヒューズとはいえ思いっきりダートだし、まあ普通に考えたらカナロアでも締まり強めのダート寄りマイラーってところかしらねぇ。

 

 

ピラミマの19 牝馬 (母父Unbridled's Song)4/14

毎度おなじみピラミマ、今年はロードカナロア

毎年これはOP級だわって産駒を量産してるんだからすごい母ちゃんです。

近年はややキャリアコレクション由来の早熟性が減退してきたのかなって感じはする。

そんな中でのカナロアなのでここはプラスに捉えたい。

ロードカナロア×Unbridled's Songの配合馬ってまだ出てきてなくて(意外だ)

母父Unbridledでもレディバラード産駒が走っているだけ。

この形だとパターン的に母母のところもだいたい米血になって、どちらかというとカナロアにしては締まりが強いパワーマイラーとかに寄ったりもしそうですな。

その点ピラミマ相手ならCaroとRivermanが挟まって良いアクセントになってくれそう。

 

カナロアとの配合でもピラミマらしい体型、体質の馬が出てくるだろうと考える。

Riverman的な切れ味を想像させる脚捌きだったりすると無視できなさそうだなあ。

 

 

モシーンの19 牝馬 (母父Fastnet Rock)5/22

まだ記憶に新しいパロネラの全妹。

最近思うこと。モシーンはどうもデインヒル的資質を強く伝えすぎるのか、満を持しての牡馬だったモーソンピークとその全姉プリモシーンを見ても

牡馬にはデインヒルの重厚さが主張されすぎる分、緩慢さとか動きの重たさなんかが目立ってしまうのかもしれない。

牝馬に出るほうがデインヒル成分も抑えられてちょうどいい塩梅に収まったりして。

 

で、コケたパロネラなんだが、この馬に関してはそもそも体質的にどうなん? と思わされる状態で出てきたよね。

これほんとにモシーンなんですか? ってくらいちょっとひ弱さすら感じさせる立ち姿とか、管囲も18.5しかなかったし、のちのプリモシーンとの募集時のデキの違いは並べてみればそれだけで一目瞭然。

それでもしっかり470キロほどまで成長してみせて、新馬や未勝利で先着したり接戦したりした相手もなかなかのもので資質自体はちゃんと備わっていたんだろうなあ。

というわけで、再びのカナロアでリベンジ成功は十二分にありうるとみる。

ロードカナロアのキモを押さえ補強しながらの相似配合で、デキさえまともならむしろこれでまたコケる方が想像しづらい。

 

ただし、1,400寄りのマイラー色が濃すぎて距離に限界はあるだろう。なんなら2000付近よりは1200の方が合うんじゃないかというくらいの馬が出てくるかもしれない。

唯一気になるのが5/22生まれってとこ。サイズ面気になるね。

 

 

チアズメッセージの19 牡馬 (母父サンデーサイレンス)5/22

今年唯一のロードカナロア牡馬ですな。母19歳時の産駒とな。

ビオグラフィーの全弟。

なんでこの血統でビオグラフィーは短距離走っているのか? という感じだけど、あれは気性面なのかな。

こちらは牡馬になって普通に考えれば母の産駒らしく平成初期の香りが漂うしなやか中距離馬。チアズダンサーHyperionパワー如何でもっと長い距離がベストになっても不思議ない。

正直何とも言えないなあ……。

(キングオブコージのように母にSpecial=ThatchのクロスとかSir Ivorクロスみたいなのがあればこういう方向性でも計算立つんだろうけども)

 

 

ショウナンパンドラの19 牝馬 (母父ディープインパクト)2/25

今年のリストで一番驚いた馬。まさかショウナンパンドラの2番子がくるとは。

初子もカナロア牝馬でそちらはショウナンさんだけれど、どうも結構小さくてちょっと硬いらしい。なるほど、、、

キューティゴールドの項でも書いたけどショウナンパンドラの美点はやっぱりこの牝系特有の脚捌きであって、その産駒にもダイナサッシュから脈々と受け継がれるあのしなやかな切れ味が伝わってこそだと思うわけで、

そういう意味ではほっといても勝手にSecretariat=Syrian Seaの柔らかさを伝え、ディープのSir Gaylordとも脈絡するカナロアとの配合自体はうってつけだろうか。

ただし、困ったことにカナロア×ディープの配合が抱えるジレンマこそがまさしくその部分で

『軟』へ振れ過ぎるのもあってか母父ディープだとフィジカル面が中々ついてこない。

ショウナンパンドラ自身も440キロ程度で、代々しなやかさに振れ過ぎているが故にフィジカル面が足りずにいた一族。パンドラの場合はフレンチデピュティさんの協力により結果的に上手く話がまとまったが

本馬に関しては半信半疑の思いが強い。

それでも例えばカナロア×フレンチデピュティクロフネだとむしろパワー体質化しすぎたり短距離志向が強くなりすぎたりするから案外程よく収まったりするかも?

 

サイズ面がまず最初の関門。そのうえでキューティゴールドからたまに出る妙な硬さも無く、この牝系らしい脚捌きを持つこと。検討するにはこのあたりは大前提になるかな。なんせお高いでしょうし。

 

 

 

プチノワールの19 牝馬 (母父Singspiel)4/13

ブランノワールの全妹。

まあこれだけで十分買い材料なわけだけど、プチノワール人気もそろそろ落ち着いてきたような気がしないでもなくない? 3年実績100万くらいあればこのあたりのは拾えないだろうか? (……買いたい感が滲み出てるな)

けどブランノワールよりも高くなるよね。そう考えるとコスパ的に微妙なところか……

 

揃いに揃った今年のカナロア産駒の中でも最も安心感がある。

ヌレサドクロスに母は非Northern Dancerクロス。プチノワールはとにかく確実にHaloらしさ鋭敏な脚捌きを伝え、かつ適度な締まりもあって柔らかくなりすぎないのがいい。ボトムラインにデーンと居座るMuch Too Riskyの存在感よ。

気性面や体質面に大したリスクも持たないし、配合から見たときこれがずっこける結果はちょっと想像できない。

 

 

 

 

続いてルーラーシップ。こちらはリストからイオスが消えて今年は4頭に。

ルーラーもそこそこいいお値段するようになってお手頃感はなくなってきたかなあ。

 

 

サンドミエシュの19 牡馬 (母父マンハッタンカフェ)2/7

母は未勝利。全兄も未勝利。半兄のカナロアもまだ未勝利。どないすんねん、という感じであるw

キャロットに出た全兄はわりと見どころあってそこそこやるのではと思っていたけど上手くいかなかった。一応新規で名前書いたもんな確か。

しかし結局血統表見たまんまの重厚さでこの母からはスピードが出ない模様。

Danzigっぽさがあった時だけほんのり可能性が見いだせるかもしれない。(雑)

 

 

レジェの19 牝馬 (母父ステイゴールド)3/7

母は1勝(2400m)で祖母に産駒を安定して中長距離で走らせてくるジャッキーテースト。

ルーラー×ステゴ×カーネギーという事で祖母からの資質をそのまま踏襲したような馬だろう。

ノーザンテーストとBlakeney(Hornbeam)のクロスで、まあやることはやっている感じ。

これは牡馬で見たかったなあ。

確実な末脚を武器に大箱コースをしなやかに差してくる中距離馬ってところか。

 

 

グリューネワルトの19 牡馬 (母父スペシャルウィーク)3/29

ディアンドルの全弟。

安心と信頼のルーラー×サンデー×ナスペリオン(Nureyev≒Fairy King

ただこの配合形は牝馬の方がより走りやすいイメージもある。

Fairy Kingを弄った牝馬は俊敏さと前向きさが増してガーっと一息に脚を使うタイプになりやすく、それがルーラー産駒でも短めの距離に寄せたりスピードを引き出す要素へ繋がっている感じ。

なので牡馬に替わればルーラー×スペ×エリシオらしく普通に2000前後がベストな馬に出るような気がする。

シェーンクライトは血統通りシャープな脚捌きを確実に伝えてくるし、Nureyev≒Fairy KingTom Fool≒Flaring Topの継続クロスでそこのところは抜かりない。

牡馬に変わってもちゃんと脚が速くなる裏付けのあるルーラーシップなので手堅いだろうが、如何せんお姉ちゃんのおかげでお高くなりそう。その辺との兼ね合いだけかな。

 

 

ディープストーリーの19 牝馬 (母父ディープインパクト)4/2

こないだ函館2600で爆勝したビーマイオーシャンの半妹。

ビーマイオーシャンの募集時はもの凄くディープインパクト感の強い馬で、他のエピファネイア産駒とは一線を画していたし、これがどうなるのか? という期待をもって経過を眺めていた。

で、いざレースへ行くとディープストーリーそのものだった。

というわけで普通に考えたらこれもディープストーリーっぽく、ルーラーシップっぽい、ステイヤーチックな馬になるんじゃないかなあと。

ただ、この母にキンカメ系の組み合わせだとNorthern Dancer5代アウトにクロス自体もミスプロの4×5ができるだけで、Tom Fool≒Flaring Top≒Atticaの万能スピードがポンと顔を出す可能性がワンチャンある…かも?

正直牝馬の中長距離馬って基本的に肩身が狭いし、このあたりの判断は馬を見てからやね。

 

 

やっと後半戦に入ってきた。この調子でどんどん進めていこう。

その⑥へ続く。