シルクホースクラブ2020年度1歳馬募集検討本チャン全頭評価記録① 募集番号1~10
はい。いよいよ2020年度1歳馬募集、地獄の1次がスタート。
シルクの場合『抽優』という制度はあれど本当に最低限にしか機能しないので個人的にはあってないようなものだと思ってる。
(2年連続そこそこの当選確率で落ちたし)
結局のところ、これいいな~欲しいな~なんて馬がいても3年実績200万程度は持ってないとろくに選ぶこともかなわないから、どうしても妥協に妥協を重ねることになる。
それでも今年は特に平均値が高い当たり年になる感触なので、楽しんでやっていきたい所存。
各馬の評価はあくまでも個人的な意見だし、都合のいい解釈も多いと思うので
見られる方々は「そんな風に考えるんだ、ふーん」なくらいのスタンスで流し見たってくださいな。
基本的に自分のための備忘録でしかないのでね。
僕の今の馬選びは配合6馬3厩舎1くらいの割合。
何よりもベースの配合評価から立ち姿や歩様動画を見て、個体としてその馬がどんな馬なのか? 擦り合わせていく。
UR SSR SR R NR C の6段階で評価付けとく。
UR(G1レベルまでいけんじゃね?)
SSR(これはOP馬。さらなる上振れまであるやも)
SR(OPレベルでやれそう)
R(上級条件まで見込みアリ)
NR(とにかくまず1つ勝てるといいね。1~2勝級)
C(まともにレース使っていけるといいね)
それぞれこのくらいのニュアンス。基本的に甘め。
※募集馬の『脚』について。
もう数年前からノーザン育成馬に関しては脚の細かい部分は気にするだけ無駄でだいたいどうにかしてくれるのであまり考えすぎないようにしている。
さすがにこれは……というレベルのモノ以外は個体の癖の1つとして受け入れていく姿勢で。
※赤字は事前の配合評価記事内からの抜粋。
1 .イルーシヴウェーヴの19 ディープインパクト 牡 153.0 172.0 20.6 438
「SSR」
事前の配合評価の時に書いていた通り、この馬のポイントはサイズと体質面だった。
大きすぎず小さすぎず尺は最高。要所の肉付きも良いし脚捌きもHalo強調型らしい滑らかさ。特に文句はないんだが左肩の出だけは少々気になる。
ちょっとしたことが大きな不安要素になる血統のイメージあるから、細かい部分を許容できるかどうかだけやね。
1億2000万なら決して高いとは思わないレベルの素質馬だろう。ディープらしい芝2000付近の上級馬。
今年の豪華絢爛なディープ産駒たちの中でも際立つのがこれ。なんせ上の兄達はセレクトで3億だ6億だですからね。いったいお幾ら億円でだしてくる気なのかとw
とはいえ、率直に言ってここまでその大きすぎる期待に応えられているとは言い難い。
アドマイヤビルゴに関しては大きな可能性を感じるものの、なーんでこんなに緩い子ばかりなのかな? と首をかしげてしまう。
ディープを付けた最近の3頭は400キロしかない牝馬に560キロ以上ある牡馬にアドマイヤビルゴだって430キロ程度。
シルクに来たフランケルも500キロオーバーの牝馬だったりで、この辺からまあ極端すぎる。
この馬もまずは馬体重かなあ。小さすぎるのは当然嫌だけど大きすぎても恐らく緩慢さが際立つだけで良さが消えちゃいそう。
配合的にもディープ牡馬としてはかなり『軟』へ振った構成なのでやっぱり体質面を最も重視して見てみたい。
アドマイヤビルゴなんてなかなかBlushing Groomの美点も垣間見れる馬だと思うし、母にポテンシャル自体はあるはず。
2 . イスパニダの19 ディープインパクト 牡 154.5 171.0 21.0 416
「SSR」
シンプルに夢が見れそうな馬。
見た目はディープというより母方を強く感じさせる。やはりという影響力。シャープさや柔軟性とフィジカル強度の高さが見事に両立している印象。動かすと筋肉の質の良さや可動域の広さが目立ち体質面はBuckpasser感が強く、ディープ×嵐猫配合としては緩すぎないこの方向性でいいんだろう。サディオ・マネみたいな生物としてのオンリーワンみすら感じる。
総額1億円、1口20万円で夢が見られるなら安いもんじゃなかろうか。
皐月賞で勝てるタイプのディープ。
母はもうお馴染みアルゼンチンの活躍馬ですね。牝馬の王道路線で上位争いをしてきた馬。のちにBCディスタフを制するBlue Prizeにマイルで勝ったこともあったり。
シャープな馬体と脚捌きにStorm Cat×フレンチデピュティらしいマイラー感あふれる胸前とトモのプリッとした筋肉。
アルゼンチン牝馬もどんどん増えてきて、ポトリザリスの功績は大きいですなあ。
さて、イスパニダに関しては遠い国からやってまいりました感がまるでない血統表だね。ディープの嫁さんとしては実家のような安心感すらある見慣れた構成。
母父Pure Prizeだって日本のファンには多少「どなた?」感あれどStorm Cat×Heavenly Prizeだもんねこれ。
ディープ牡馬が求めるフィジカル面をほぼパーフェクトに補完できる母で、ボトムラインとでさりげなく薄いForli経由のFair TrialとSir Ivorの継続クロスができるのもめちゃくちゃ好み。
Storm Cat肌なら母系にナスキロがなくても良いだろうけど、さらにフレンチデピュティまで盛ってるもんで、ディープでもかなり締まりのあるマイラー色の強い馬になるかもしれない。
Mr. Prospectorのクロスが良い遊びになればなと思うが、母自身相似配合的な馬なのでやっぱり影響力は強そうだなあと。
とにかくデキがまともならめちゃめちゃ脚が速そう、ってのは容易に想像つく。
どんな馬が出てくるのか楽しみだねー。
3 .サロミナの19 ディープインパクト メス 152.5 174.5 19.2 424
「SR」
これも特に文句はない。やや前が窮屈でもサロミナらしく足先まで機敏な軽い動き。
ただサラキアを比較対象とすると、動画での印象としてはサラキアの方がもっと良かった気がする。
と思って見比べてみたらやっぱり姉の方が全然デキが上だと感じる。
ケチつけるなら管囲の細さなんだろうけど、これは姉もそうだった。しかしサラキアとは前捌きの滑らかさが違うしやらかす予感もある。
シルクで19㎝くらいのは大丈夫やろと楽観してたらわりと簡単に折れたりするし。(ダメじゃん)
それでサラキアよりも高くなってるのはちょっとな~。
遂に大物サリオスを輩出したサロミナ。こちらはサロニカ・サラキアの全妹になる。
ドイツ系は、僕の頭ではよくわからないがたまにやたら脚捌きの軽い回転力のある産駒を出してくる。
エイシンフラッシュなんて彼以外のムーンレディ産駒を見ててもどうしてああなったのかよくわからないし。
サリオスの場合、サラキアがああいうタイプに出た時点でそういう馬である可能性は考慮すべきだったのかもしれないけど
ディープ牝馬からハーツ牡馬替わりでそこまで考えが至らなかったなあ……猛省。
というサリオス反省会は置いといて、、、
サロミナに関してはデインヒルがかなり仕事しているようなので、ディープ牝馬に戻ってサラキア再びくらいの成功は高確率で発生するだろう。
ただサラキアは募集時の動きからもう本当に惚れ惚れするほど素晴らしかったから
単純にデキの感触で判断すればいいんじゃないかと思う。
4 .リアアントニアの19 キングカメハメハ メス 155.0 176.0 20.2 469
「SSR」
根はパワー体質だけど前捌きが俊敏だからトップスピードも出せるし軽い芝でも速く走れる。そんなイメージのリアアントニア産駒でディープ→キンカメ替わり。
牝馬でもかなり力馬に寄っている印象だが前捌きの軽さや可動域の広さもしっかり表現されていて、ひょっとすると姉たち以上のモノを秘めているかもしれない。
そういう期待を素直にできる馬。ただ6000万だしね。ディープほどの確実性はないからある程度ギャンブル感は出るね。
キンカメ牝馬ってだけであまりあてにはできないけど、これは配合面も申し分なくスケール感あって上振れする可能性も結構あると思うのでこういう評価で。
抽優で落ちたリアアメリアの半妹。
クロスはMr. Prospector3×5が目立つくらいで3/4Northern Dancerクロスになるオーソドックスな形。
リアアントニア産駒はNumbered Account等が支える米パワーにBold RulerとTom Foolクロスの俊敏スピードが乗っかって素直に表現される感じ。
キンカメにTom Foolも成功パターンだし、脚捌きは俊敏でもリアアントニアの子は思いのほかパワー体質になりやすい印象だから牝馬に出たのも良いんじゃないかな。
長所がしっかり表現されていれば外さないんじゃないかと思う。
芝1600~2000の王道で期待したくなるね。
5. テルアケリーの19 ハーツクライ 牡 155.0 169.0 20.8 435
「R」
いくらハーツといえどテルアケリー相手でこんな芝の本格派っぽいのを出してくるとは思いもしなかった。
硬軟のバランスも文句ないし遅生まれながら既にケチのつけようのない雄大なフレームを有しており、それを持て余すことなく力強く歩けているのは好感。
まだまだ大きく成長の余地を残す状態なはずで、逆に言えば、例えば肩の感じとか見ると前が成長して肉付き良くなればもっと窮屈さ出てきて兄みたくダートに向きそうな力馬っぽくなってかないかな? とか、Tapitらしくややメリハリのないダラッとした脚の使い方になっちゃわないかな? なんて雑念も正しく浮かんでは消えていくので
シンプルに『芝で速く走れるか?』という観点で見るとやっぱり微妙なところではあると思う。
牡馬なのはいいね。こういうタイプはどんだけでも潰しきくだろうし。
テルアケリーはAW1400のG1勝ち馬。Tapitでも母系がタバスコキャット×Alydarなので
わりと短距離を一本気な突進力で走るタイプだったのかな。
ハーツクライとの間には芝でイマイチでダートに行って2勝を挙げるシティオブスターが兄にいる。
なるほどさもありなんという感じですな。
アメリカンパワー短距離系な母を引っ張ってくりゃ何でもいいというわけではないし、正直あまりこの配合で日本の芝向きな資質が表現されるとは思えないかなあ。
まるでダメってことはなかろうが、ハーツで狙うなら芝中距離の大物だろう。少なくともそういうタイプではないかと。
6. マンドゥラの19 ハーツクライ メス 149.0 175.5 19.6 447
「NR」
やっぱり重心低めでグラマーな見栄えのする真っ黒い馬だったw
形はめっちゃデインヒル。
マンドゥラらしい滑らかな脚捌き。まだまだ大きくなるだろうけどハーツっぽい緩さもあまり見られず特に悪いとこないな。
後ろの硬さとか母産駒の気性面考えるとおそらくあまり距離は持たない。
前受けタイプに育てば面白いとこありそうなんだが、如何せんこういうハーツ牝馬が成功するイメージがあまり湧かない。
本当に、牡馬だったらなぁ。手を出すことも考えたなぁ。
マンドゥラってすっごい見栄えのする黒い奴を量産してるよね。たぶんこれもそういう馬なんだろうなw
母はDanehill DancerにBe My Guestの配合。牡馬だったらなあ…と思わずにはいられない。
スタミナと粘着力に特化した構成になるし、とにかく重厚さしかないのでハーツの牝馬でどんな馬が出てくるのか想像つかない。
とりあえずデインヒルだしドイツだし、でサリオスみたいなイメージで凸ると痛い目見るだろう。
7 .モルジアナの19 ダイワメジャー メス 147.5 172.0 19.3 417
「R」
想像していた通りの短足でムッチムチのパッツパツちゃん。
サイズ感と可動域から素直に考えて芝ダ兼用スプリンターだろう。
どのみちもうちょっと成長してほしいところだけど、骨格と今の肉付きの良さを見るにあんまり大きくなれそうにはないかなあ。
もうワンサイズ欲しかった。
ダメジャーでこの手のタイプはどこかで明確に頭打つ。一点突破でどこまでいけるかな。
母は芝ダ兼用短距離で4勝。短足でムチムチぷりっぷりなグラマー女子でしたね。
ニアリーDroneと好相性なダメジャーにダンシングブレーヴやSeeking the GoldとWoodman等が入り、かつ本馬はHalo3×5。というだけで十分底堅そうな印象。
Dubawiはマイラーだし産駒にも短距離志向の気はあれど持ってる血だけならなかなか本格派で母系にハイハットも入っておりダイワメジャーとの相性に疑う余地なし。
十分に一発があっていい馬だと思うけど、モルジアナ自身がなかなか密な相似配合馬で主張が強いと思われるし
これにダイワメジャーだとかなり短距離資質が増す感じになりそうではある。
母の体型まで伝わると1600もちょっときついタイプになりそうで、牝馬の短距離馬ってのをどうとるかだね。
8. ファシネートダイアの19 ロードカナロア メス 158.0 178.0 19.8 457
「R」
測尺は牝馬としては申し分ないんだが、立ち姿でも歩かせてもまだ緩いし前も硬め。
Rivermanぽくキレそうな体型。カナロアだけどパワー型に育ちそう。
体質はなかなかで要所の肉付きも良く前捌きはしっかりヌレサド。脚にも気になるところはない。狙い通りの馬には出てるといっていいかと。素質はありそう。
特筆する面もないけど決して悪くない。
何気に今年の募集馬、母父アグネスタキオン多し。
母はアドマイヤコマンド(懐かしいなあ)の全妹。ヘニーヒューズとの産駒でファシネートゼットがダート短をぼちぼち走っている。
カナロア×タキオンにはレッドサイオン・ヴェルスパー・サトノウィザードなんかがいる。
母母トコアがカーネギー×Private Accountという構成なので、血統表だけなら
地味だけど面白そうだな。くらいの感想。
サンデーサイレンスとSpecialにTom Foolで、おおっ、アーモンドアイっぽい!(雑)
配合形自体はロードカナロア産駒としてはなかなか纏まっていて好印象なんだが、
Tom FoolといってもPrivate Account経由だし、サンデーサイレンスもタキオン経由だし、Specialにしてもカーネギー経由。
Rivermanがあるのもいいなーと思うんだけど、これにしてもカーネギー経由。
どういう表現のされ方するかでコロッと適性も変わってくるかと思う。
上はヘニーヒューズとはいえ思いっきりダートだし、まあ普通に考えたらカナロアでも締まり強めのダート寄りマイラーってところかしらねぇ。
9. ピラミマの19 ロードカナロア メス 155.0 175.5 20.0 446
「SR」
まあだいたい事前のイメージ通りだった。
ピラミマ産駒は近3頭がとにかく印象良かったので、そこから考えると少し落ちるかなという感想になる。
ただどうしてもこの時期緩さの目立った最近の子たちとは違い、カナロアになってボリューミーで締まりも強めの体質に出ているので、それが逆に功を奏するかもしれない。あまりスケール感なんかはないが、強靭さで手堅く成功しそう。
高速マイル戦を俊敏にRiverman的なキレでビュンと駆け抜ける。そんなイメージもできないことはない。
正直言って、良くも悪くも『らしい』緩さを伝えてくるピラミマでこういう体質に出てきた時点でどう転ぶのかもうよくわからん。
わりとギャンブル性高い馬だと思う。短距離とかダートとかで走ってても驚けない。
毎度おなじみピラミマ、今年はロードカナロア。
毎年これはOP級だわって産駒を量産してるんだからすごい母ちゃんです。
近年はややキャリアコレクション由来の早熟性が減退してきたのかなって感じはする。
そんな中でのカナロアなのでここはプラスに捉えたい。
ロードカナロア×Unbridled's Songの配合馬ってまだ出てきてなくて(意外だ)
母父Unbridledでもレディバラード産駒が走っているだけ。
この形だとパターン的に母母のところもだいたい米血になって、どちらかというとカナロアにしては締まりが強いパワーマイラーとかに寄ったりもしそうですな。
その点ピラミマ相手ならCaroとRivermanが挟まって良いアクセントになってくれそう。
カナロアとの配合でもピラミマらしい体型、体質の馬が出てくるだろうと考える。
Riverman的な切れ味を想像させる脚捌きだったりすると無視できなさそうだなあ。
10. モシーンの19 ロードカナロア メス 154.0 169.0 18.9 408
「NR」
まーたカナロアのモシーンはこういうのなのか…。という今年のがっかり度ナンバーワン。
今度こそと思ってたんだがどうしてこうなってしまうのだろうか。管囲18.9はさすがにもにょる。
それでもパロネラは18.5とかだったし、体重も400キロなかったけど470までは育ったもんね。
パッと見パロネラの募集時よりもさらに貧相じゃね? ってなるけど、これも骨格的に同じくらいまでは育つだろう。
動画の方が全然印象は良いしデキそのものがはっきり悪いとは思わない。
ただこれ6000万だよと言われるとギャンブル以外の何物でもないわね。
カナロア×モシーンの配合馬ってだけでワンチャンあるのは間違いないんだが。
僕はいけない。
まだ記憶に新しいパロネラの全妹。
最近思うこと。モシーンはどうもデインヒル的資質を強く伝えすぎるのか、満を持しての牡馬だったモーソンピークとその全姉プリモシーンを見ても
牡馬にはデインヒルの重厚さが主張されすぎる分、緩慢さとか動きの重たさなんかが目立ってしまうのかもしれない。
牝馬に出るほうがデインヒル成分も抑えられてちょうどいい塩梅に収まったりして。
で、コケたパロネラなんだが、この馬に関してはそもそも体質的にどうなん? と思わされる状態で出てきたよね。
これほんとにモシーンなんですか? ってくらいちょっとひ弱さすら感じさせる立ち姿とか、管囲も18.5しかなかったし、のちのプリモシーンとの募集時のデキの違いは並べてみればそれだけで一目瞭然。
それでもしっかり470キロほどまで成長してみせて、新馬や未勝利で先着したり接戦したりした相手もなかなかのもので資質自体はちゃんと備わっていたんだろうなあ。
というわけで、再びのカナロアでリベンジ成功は十二分にありうるとみる。
ロードカナロアのキモを押さえ補強しながらの相似配合で、デキさえまともならむしろこれでまたコケる方が想像しづらい。
ただし、1,400寄りのマイラー色が濃すぎて距離に限界はあるだろう。なんなら2000付近よりは1200の方が合うんじゃないかというくらいの馬が出てくるかもしれない。
唯一気になるのが5/22生まれってとこ。サイズ面気になるね。
最初の10頭終わり。
今年の募集馬たちは本当に特別貶すところない馬が多くて、脚がどうこうとかも気になる馬がほとんどいない。
なんの面白みもない駄文がダラダラ続く備忘録しかできぬw